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後の祭り

Posted June. 29, 2020 08:14,   

Updated June. 29, 2020 08:14

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「それぞれ一般中学校と国際中学校に通う子供を抱えている母親として、この手紙を書きます。沈黙デモでできなかった言葉を込めました」

ソウル市教育庁の大元(テウォン)・泳熏(ヨンフン)国際中学校の指定取り消し決定について保護者たちの反対デモが続いていた26日、自分を「泳熏国際中学校の保護者」と紹介したとある人から電子メールが届いた。ハングルファイルでなんとA4用紙7枚を埋めた分量だった。

手紙は、「うちの子の一人も公立中学校に通っているので、単に二つの学校を比較して一般中学校を蔑む狙いなどない。韓国教育が共生を通じて発展することを願う気持ちから、いくつか書いて見たい」と始めた。ぎっしり書き下ろした内容を一言で要約すれば、「国際中学校は実際はどのような学校か」についての考えだった。曺喜昖(チョ・ヒヨン)ソウル市教育監が指定取り消しを発表しながら非難したように、入学前は膨大な先行私教育が必要であり、入学後は入試中心の英語没入教育のみに拘るところだろうか?手紙を書いた人は、国際中学校に「特権教育」、「競争教育」の温床というレッテルを張った曺教育監に遺憾を示した。

メールによると、彼の二人の子供は共に公立小学校を出ており、英語幼稚園に通ったことなどない。国際中学校に進んだ子供だけを、別に先行学習させたわけでもなく、単に抽選に選ばれただけだ。保護者が伝えた国際中学校での子供の生活はこうだ。1人当たり1楽器を学び、様々なスポーツ活動をする。科学、歴史、国際など5つの授業で英語で授業が行わるので、単純な言語ではなく、知識習得の手段として英語に接することができるようになった。授業の方法が一般中学校と違って、内申試験はむしろ一般中学校より塾に頼るのが難しい。週末も、主に発表・討論型遂行評価を準備するのに忙しい。この保護者はこのような点を挙げて、「国際中学校は、真の意味での教育を実践するところだ」と強調した。

保護者は、「競争は無条件悪い」と罵倒しながら、自主的な努力さえ否定して蔑視する教育現実が気の毒で手紙を書いたという。自分の子供は、国際中学校の生徒という資格を維持したまま卒業するが、国の教育が心配になってデモを続けたいとも書いた。

メールの最後に、彼は曺教育監に、「何が真の教育なのか?」という質問を投げた。公教育の環境を、国際中学校並みに引き上げるより、一般中学校の生徒たちに「君たちは差別を受けている」というふうに対立と被害意識を助長することは、決して教育的な行動ではないと指摘した。

二人の子供をすべて外国語高校に通わせ、そのうちの一人は、ソウル大学ロースクールに進学させた曺教育監が、国際中学校を特権学校と批判しながら、評価指標まで変えてなくそうとすることを保護者たちは納得していない。国際中学校の良いシステムを一般学校に適用して、共存する方法を探す必要があるということが保護者たちの主張だ。国際中学校の保護者達のデモは来月13日まで続く。