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「投資の鬼才」バフェット氏もコロナで61兆ウォン損失

「投資の鬼才」バフェット氏もコロナで61兆ウォン損失

Posted May. 04, 2020 07:52,   

Updated May. 04, 2020 07:52

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「投資の鬼才」と呼ばれる米国の億万長者投資家・ウォーレン・バフェット・バークシャーハサウェイ会長(90・写真)が、新型コロナウイルス感染症の影響で、第1四半期(1〜3月)だけで約61兆ウォンを失った。低評価された優良企業の株式を長期間保有することで有名なバフェット会長は、新型コロナウイルス事態初期の2月から、米航空株を大量に買い付けたが、新型コロナウイルス事態が長引き、大きな損をした。

CNBCなどによると、バークシャー・ハサウェイは2日(現地時間)、業績報告書を通じて、今年第1四半期に497億ドル(約60兆6340億ウォン)の純損失を出したと発表した。1839年の設立後、史上最大の損失である。昨年第1四半期の216億6000万ドルの純利益とも対照的だ。

大規模な損失は、545億2000万ドルにのぼる投資損失の影響が大きかった。特にバークシャー・ハサウェイは2月27日、デルタ航空97万6000株の買い入れを皮切りに、米主要航空会社の株式を積極的に購入した。新型コロナウイルス事態がすぐに終わるとみて、先制的投資に踏み切ったのだ。しかし、事態の長期化で世界の航空業界が事実上麻痺状態に陥り、損失が雪だるまのように膨らんだ。

バフェット会長は航空株の株価が急落すると、4月初めから売りを開始した。バフェット会長は同日、オンライン株主総会で、「保有していたデルタ、アメリカン、サウスウェスト、ユナイテッド航空の米4大航空会社の株式をすべて売却した。私のミスだった」と投資の失敗を認めた。彼の航空株売りの規模だけで約60億ドルと試算される。彼は適当な投資先も見つけられずにいると明らかにした。ただ、米経済の見通しは楽観的だった。バフェット会長は、「米国は南北戦争、スペインインフルエンザ、大恐慌のような危機を乗り越えて繁栄した。米国の魔法が以前にもそうだったように、景気を回復させるだろう」と語った。


崔智善 aurinko@donga.com