コロナ完治のハンクス、自宅の台所で「リモート出演」

ハリウッドスターの中で初めて新型コロナウイルス感染症の感染判定を受けた米国の俳優・トム・ハンクス（６４）が１１日（現地時間）、ＮＢＣの有名コメディーショー「サタデーナイトライブ（ＳＮＬ）」に出演して話術を誇示した。彼と妻のリタ・ウィルソン（６４）は先月、豪州で陽性判定を受けた。そこで２週間自己隔離し、先月２７日に完治判定を受けて帰国した。

カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅の台所で姿を現したハンクスは、「笑わせようと努めるには奇妙な時期だが、ＳＮＬは笑わせるのが全てと言える番組だ。だから『いいじゃないか。一度やってみよう』と思った」という出演感想を明らかにした。

ハンクスは自分を、「有名人カナリア」とも紹介した。かつて鉱夫たちが埋没リスクを探知するために、カナリアをトンネルに先に送ったことから由来した。彼は、「新型コロナウイルス感染後、私はこれまで以上に典型的な米国の父親のように見えた。誰も私のそばに長くいようとせず、人々を不快にさせるからだ」と冗談を言った。

新型コロナウイルスの影響でこの一ヶ月間放送を中止したＳＮＬは、同日の主な出演者が各自の自宅で遠隔映像で登場する「アットホーム（ａｔ　ｈｏｍｅ）」バージョンを披露した。ドナルド・トランプ米大統領のまねをすることで有名な俳優アレック・ボールドウィンは、電話出演で声だけ登場した。


丘佳仁 comedy9@donga.com