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サウジ「イスラム聖地巡礼入国禁止」

Posted February. 28, 2020 08:00,   

Updated February. 28, 2020 08:00

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サウジアラビアが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を憂慮して、「ウムラ(小巡礼)」のための外国人の入国を一時的に禁止することを決めた。

また、新型コロナ発症国から観光目的で訪れる人々の入国も制限する。サウジではまだ新型コロナ感染者が報告されていない。

27日、サウジの英文メディア「アラブニュース」などによると、サウジ政府はイスラム教の聖地メディナにある「予言者ムハンマドのモスク」訪問も当分の間許可しない方針だ。このモスクは、ウムラ参加の外国人を含むイスラム教徒が最高聖地であるメッカ訪問の後によく訪れる所だ。

サウジは、イスラム3大聖地であるメッカ、メディナ、エルサレムのうち2ヵ所を有する「聖地守護国」。昨年約700万人にウムラ訪問ビザを発行した。このような状況で、ウムラのための外国人入国禁止という超強硬カードを出したのは、最近イランを中心に中東全体で感染者が急増していることが反映されたとみえる。

サウジ政府は、国境が接し、交流も活発なバーレーン、クウェートなどで感染者が増えていることに相当な不安を感じている。両国の感染者の中にはサウジ国籍者も含まれているという。

中東で最も多い感染者が発生したイランでも、28日の「金曜礼拝」を中止する可能性が高まっている。サイド・ナマキー保健長官は国営IRNA通信に、「感染者が出た一部都市で今週の金曜礼拝が開かれない可能性がある」と話した。

金曜日はイスラム教の正式礼拝日で、イスラム教徒は同日、各地域のモスクに行って合同礼拝を行う。シーア派宗主国のイランで金曜礼拝が中止になるなら、それこそ異例の事態といえる。


李世亨 turtle@donga.com