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北朝鮮、29年ぶりに3日間党全員会議...核・ICBM挑発で自滅の道を行くのか

北朝鮮、29年ぶりに3日間党全員会議...核・ICBM挑発で自滅の道を行くのか

Posted December. 31, 2019 08:17,   

Updated December. 31, 2019 08:18

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北朝鮮が28日から3日間、労働党中央委員会全員会議を開いた。主要議題は、「国家の戦略的地位の強化」だったという。中国とロシアを意識して曖昧な表現を使ったが、戦略的地位は北朝鮮が核兵器と大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を対内外にアピールする時に使った表現だ。核を含む戦略兵器に関する重大決定を予告したので、北朝鮮が核協議を破局に追い込む挑発の道を選ぶのではないかと懸念されている。

労働党全員会議は、北朝鮮の主要政策路線を決める最上位の意志決定機構であり、1日以上開催されたのは、金日成(キム・イルソン)時代の1990年の労働党6期17回会議以来、29年ぶりだ。会議の場所も、北朝鮮体制の心臓である労働党本部庁舎で、出席者は内閣および中央機関の幹部や各道の人民委員長まで含む過去最大規模だ。北朝鮮が期限に設定した年末が迫っている中、重大決定の体裁作りをしているのだ。

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は初日の戦略的地位の強調に続き、2日目の会議で、「自主権と安全を徹底して保証するための積極的で攻勢的な措置」を主張した。軍需工場と武装力まで強調し、核やICBMなど戦略兵器の高度化の可能性を提起した。新年の辞で、「新しい道」の大きな絵を提示する布石とみられる。北朝鮮の挑発が予想された「クリスマスプレゼント」はなかったが、1月8日の正恩氏の誕生日や2月16日の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日に時期だけ遅れたという見方が有力視されている。

米国は、北朝鮮のいかなる挑発にも強硬に対応すると強調している。ロバート・オブライエン大統領補佐官は、「私たちの道具箱には道具が多く、北朝鮮と関連して追加圧力が動員され得る」と警告した。追加制裁措置とともに、北朝鮮の挑発に軍事的圧力で対応する可能性があることを強調したのだ。

韓半島周辺の情勢は、2年前の危機局面に戻る様相だ。このような厳しい状況にもかかわらず、文在寅(ムン・ジェイン)政府は鉄道・道路連結など制裁緩和にだけ没頭している。今は北朝鮮指導部に古い瀬戸際交渉戦術はもはや通じないことを警告し、韓米同盟を堅固にして、万全の安保体制を整えることに力を入れなければならない。


金影植 spear@donga.com