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米偵察機2機が同時出撃、「北朝鮮のクリスマスプレゼント」を監視

米偵察機2機が同時出撃、「北朝鮮のクリスマスプレゼント」を監視

Posted December. 25, 2019 07:35,   

Updated December. 25, 2019 07:35

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北朝鮮が「プレゼント(高強度挑発)」を予告したクリスマスを迎えて緊張が漂う中、米国は北朝鮮に対する監視を最大限に強化している。大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射などに備えて偵察戦力を総動員し、北朝鮮全域を精密に監視しているのだ。

軍用機追跡サイト「エアクラフト・スポット」によると、24日に米空軍の地上監視偵察機E-8C(ジョイントスターズ)と米軍特殊偵察機RC-135W(リベットジョイント)が韓半島上空に飛んできた。8~9キロの高度で平安北道(ピョンアンプクト)の東倉里(トンチャンリ)発射場や移動発射台(TEL)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)基地の動きを追跡したという。

米主力偵察機は19日からほぼ毎日、韓半島に来ている。軍消息筋は、「2機が一度に投入されたのは、(北朝鮮の)挑発の可能性を非常に懸念している証拠」と話した。米国が北朝鮮の「クリスマス挑発」が秒読み段階に入ったと見て、ミサイルの軌跡追跡などに備えているのではないかという観測が流れている。

気象庁によると、クリスマス当日は北朝鮮のほとんどの地域で雪または雨が予報されている。26日以降は晴れた天気が続く。このため、北朝鮮がクリスマス以降か、米国の時間帯に合わせて26日午前に挑発を強行するという見方もある。しかし、多少の雪雨はミサイルの発射に障害にならないという主張が多い。北朝鮮は雨が降る悪天候でもミサイル挑発を強行した前例がある。韓国航空大の張泳根(チャン・ヨングン)教授は、「北朝鮮がクリスマス挑発を強行するなら、雪雨よりも高度2~6キロの横風の強さを考慮するだろう」と指摘した。この高度の横風が強すぎると、ミサイル発射後の初期上昇で体勢のコントロールが難しく、失敗する可能性が高くなるという。 

一方、北朝鮮は24日、金正日(キム・ジョンイル)総書記の最高司令官推戴日を迎え、「先軍政治」を強調し、「強力な主体兵器を作り出さなければならない」と主張した。労働新聞は同日、「偉大な指導者金正日同志の革命武力建設の業績は、祖国の歴史に長く輝くだろう」と題する社説を通じて、「自衛的な国防力の建設は、国と民族の運命を守り、自主的に発展させるという死活的な意義を持つ」とし、このように強調した。同紙は、「最近の主体兵器の連続的な開発・完成で、最強の国家防衛力が固められ、共和国の戦略的地位が日増しに高まっている」とし、「偉大な将軍様(金正日)の(主体的国防工業という)愛国遺産があったがゆえに、我々の自主権と生存権、発展権を抹殺しようとする敵対勢力の悪辣な策動をはね除けることができた」と強調した。


黃仁贊 hic@donga.com