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中国が安倍氏を歓待、日本首相として7年ぶりに訪中

中国が安倍氏を歓待、日本首相として7年ぶりに訪中

Posted October. 26, 2018 09:03,   

Updated October. 26, 2018 09:03

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米中関係が悪化する中、25日に訪中した安倍晋三首相を中国が歓待し、日中両国が接近している。一方、今月初めにポンペオ米国務長官が訪中した時は、これまでの慣例に反して中国の習近平国家主席が面会を拒否するなど意図的な屈辱を与えたことが明らかになった。

香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は25日、中国側消息筋を引用して、「ポンペオ氏が今月8日に訪中した際、中国側から屈辱を受けた」と報じた。ポンペオ氏は習氏との面会を望んだが、中国が拒否したという。そのうえ、中国の王毅国務委員兼外相との会談時間は1時間もなく、王氏は会談の間、ポンペオ氏に米国の貿易戦争を非難する発言をした。同紙は、「王氏は会談の後、ポンペオ氏に食事をもてなさなかった。これは無礼なことだ」という消息筋の話を伝えた。

日本の首相として7年ぶりに中国を公式訪問した安倍氏は同日午後、北京に到着するやいなや李克強首相と会合した。26日に正式の会談が予定されているにもかかわらず、事前の会合を行ったのだ。李氏は同日、日中友好条約40年記念レセプションが終わった後、安倍氏を晩餐に招待した。非公式の晩餐で2人の親交を強調した。李氏は26日午前にも安倍氏に正式の歓迎行事を行った後、会談し、夫婦で昼食を共にする。26日夕方には習氏が安倍氏と会談した後、両首脳夫妻が同席して晩餐会が開かれる。27日には特別な日程なく安倍氏が午前に北京を発つことを考えると、約42時間の間に習氏、李氏と3回も食事を共にすることになる。

習氏としては、米中対立が悪化する状況で、米国の同盟である日本との関係改善を通じて米国からの圧力を緩和する必要がある。安倍氏もトランプ氏から貿易関連の圧力を受けているため、中国と経済貿易関係の正常化が必要だ。

 

安倍氏の今回の訪中には約500人の経済関係者や企業関係者が同行し、両国の経済協力について協議する。両国は会談を通じて、2020年の東京五輪、22年の北京冬季五輪まで「5年間で3万人の青年交流を行う」という新たな目標を掲げる。東シナ海のガス田開発をめぐる交渉の早期再開にも合意するものとみえる。

朝日新聞は、大きく変化した国際情勢の下で、過去両国間に4つの合意があることから「第5の政治文書」を模索する動きもあると伝えた。これまで両国間には1972年の日中共同声明に続き78年の日中平和友好条約、98年と08年の日中共同宣言がある。ただし日本の官界と経済界の一部では、安倍氏が米国と中国の間で危険な綱渡りをしているという指摘もある。このような指摘を意識したのか、安倍氏は訪中直前、中国の報道機関との書面インタビューで、両国の平和友好条約に「両国はアジア太平洋地域で覇権を追求してはならない」という規定があることに言及し、「条約発効から40年が過ぎた今も肝に銘じなくてはならない重要な原則」と述べ、中国の膨張主義を牽制した。


尹完準 zeitung@donga.com · 徐永娥 sya@donga.com