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機務司、盧政権下で大統領と国防長官の通話を盗聴

機務司、盧政権下で大統領と国防長官の通話を盗聴

Posted July. 31, 2018 09:28,   

Updated July. 31, 2018 09:28

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「ろうそく集会戒厳令」文書で論議に包まれた国軍機務司令部(機務司)が、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代、大統領や国防部長官の通話まで盗聴したという主張が出てきた。機務司関係者たちが盧氏の自叙伝を「不穏書籍」と呼んで反感を示したという証言もあった。

軍人権センターは30日午前、記者会見で機務司の組織構造や査察方法などを公開し、機務司が民間人数百万人を査察したという疑惑を提起した。同センターのイム・テフン所長は、「(複数の関係者の)情報提供によると、機務司は盧氏と尹光雄(ユン・グァンウン)国防部長官(当時)の通話を盗聴した」とし、「当時、大統領と長官は文在寅(ムン・ジェイン)大統領民情首席秘書官の業務について話し合ったという」と話した。そして、「大統領と長官の指揮を受けなければならない機務司が、指揮権者まで監視した」と批判した。

機務司令官が盧氏に対して露骨に反感を示したという主張も出てきた。同センターは、李明博(イ・ミョンバク)政権時代の2012年、盧氏の自叙伝を持っていた入学生に機務学校の教官が、「このような不穏書籍を読んでもいいのか」と迫ったと伝えた。盧氏が逝去したというニュースを聞いて、一部の機務司職員が拍手したという情報提供もあったという。センター関係者は、「盧氏が機務司の単独面談報告を拒否したことに、機務司が反感を持っていたようだ」と説明した。

尹氏は東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「私が在職した期間が2年以上と長いので、一度ぐらいは電話で話をしたのではないかと思う」と明らかにした。そして、「当時(機務司が)盗聴をしたのかどうか全く知らない。私が立場を明らかにする事案ではない」と発言を控えた。

軍の一部では、盧氏と尹氏が軍用の固定電話で話したとすれば、機務司の盗聴は不法ではないという意見もある。通信秘密保護法第7条などには、大統領令が決める情報捜査機関の長である機務司令官が、作戦用通信である軍用電気通信などに限って国家安保のために必要な場合は合法的に盗聴できる根拠が明示されている。


キム・ウンジ記者 ソン・ヒョジュ記者 eunji@donga.com · hjson@donga.com