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「伝統と現代が調和する韓国工芸の美を発信」 伊ミラノで韓国工芸展を開催

「伝統と現代が調和する韓国工芸の美を発信」 伊ミラノで韓国工芸展を開催

Posted April. 13, 2016 07:21,   

Updated April. 13, 2016 07:29

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「昨年は短期間で韓国の工芸を知らせようとして、一部の有名作家の作品に頼っていました。しかし、今年は伝統と現代、中堅と新鋭作家が調和をなす展示を企画しました」

イタリア・ミラノのデザイン専門博物館である「トリエンナーレ・デザイン美術館」1階では、2日から韓国工芸展「新しい工芸性を求める共同の場」が開かれている。2013年から毎年この場所で行われているが、今年はミラノで3年ごとに行われるトリエンナーレ国際展示会「21世紀デザイン・アフター・デザイン(21st Century. Design after Design)」の公式展示の一つとして、9月12日まで公開される予定だ。

11日(現地時間)展示場の前で会った芸術監督のホン・ボラさんは自信に満ち溢れた声で、「ここで韓国の工芸を堪能したヨーロッパ人に、リピーターになってもらうことを目標にしている」と述べた。

5つのスペースに、28人の作家が参加した。展示場の到るところで、彼らの「努力」が感じられた。154点の作品には、伝統と現代的感覚が調和をなしている。

作家のペ・セジンさんは土のかけらを貼り合わせて作った壺を公開した。小さな楽しみを見つけられる作品だ。小さな土のかけら一つ一つに一連番号が刻まれている。2008年から作った土のかけらに1番から番号を付けてこれを貼り合わせ、壺など連作工芸品を完成した。土のかけらは最近のものまで合わせれば、14万3800個に上る。ペさんは「単によく作られた工芸品より、その中に込められた努力と過程を見てもらうことで、観客の皆様と疎通を交わしたいと思った」と述べた。

キム・ヘジョンさんの作品は、コラボレーションの成果と言える。ネパールで代々受け継がれている陶工の町「ティミ」の職人に、やかんやコップなどのデザインアイデアを提供し、住民の暮らしの質向上に貢献した。また、日本の鹿児島で400年以上の歴史を誇る陶磁器の名門・沈壽官家ともコラボレーションし、薄いながらも実用的な陶器を作ることに成功した。

砂利を連想させるクリスティーナ・キムさんの作品「ストーンピロー」の一部は、観客が腰掛けて休憩できる小物で、観客に愛された。エンジニアのチェ・ジョンオンさんとデザイナーのキム・ジョンボムさんがコラボレーションして3Dプリンターで作った信号機、道路標識、リヤカーなどは、韓国の日常生活の様子を紹介している。

トリエンナーレ・デザイン美術館のアンドレア・カンチェラート館長は「これまでの韓国工芸展示は単発で終わるイメージがあったが、今回は深く考えさせられる作品が少なくなかった」とした上で、「韓国的余韻、感受性がよく感じられた」と述べた。ミラノ・ポリテクニック大学のアントネロ・フセッティ学長も「今後韓国の職人とイタリアのデザイナーが協業すれば、大衆とコミュニケーションできる興味深い作品が誕生すると思う」と述べた。



밀라노=김배중기자 ミラノ=キム・ベジュン記者 wanted@donga.com