Go to contents

米共和党執行部、「トランプ氏押し出し」に苦慮

米共和党執行部、「トランプ氏押し出し」に苦慮

Posted December. 14, 2015 07:18,   

한국어

米共和党が、ドナルド・トランプ氏が度重なる暴言にもかかわらず大統領選挙レースで先頭を維持しているため、「ブローカード・コンベンション」(brokered convention)という苦肉の策を検討している。来年2月1日、アイオワ州を皮切りに6月まで続く予備選挙で、特定候補が全代議員の過半数を確保することができなければ、党が「政治的仲裁」に出て大統領候補を指名するのだ。共和党全国委員会(RNC)のプリバス委員長は7日、共和党の有力議員約20人との夕食会でブローカード・コンベンションについて深く話し合ったと、ワシントンポストが伝えた。

ブローカード・コンベンションは、共和党が1948年、民主党が1952年に最後に開催し、現代の米政治では事実上お蔵入りになった制度だ。多数決の原則にも反するので、韓国で言えば民心が排除された「体育館選挙」だ。これまでは、米大統領選挙の予備選挙で1位が過半数を確保できなくても候補に指名されてきた。

共和党執行部がこのような「旧時代」のカードを出すのは、トランプ氏が大統領候補になる場合、民主党候補に有力視されるヒラリー・クリントン前国務長官との対決で勝つ可能性がないと見るためだ。実際、最近の世論調査で、トランプ氏はクリントン氏に勝ったことがほとんどない。8日、USAトゥデイの調査では、二者対決でクリントン氏は48%、トランプ氏は44%だった。一方、共和党のマルコ・ルビオ上院議員との対決では、クリントン氏が45%、ルビオ氏が48%となり、共和党が勝った。「ワシントンのアウトサイダー」トランプ氏が、事あるごとに政界を嘲弄することも、共和党執行部がトランプ氏の候補指名を阻止しようとする理由だ。

これを受けて、トランプ氏はCNNとのインタビューで、「(今、世論調査の推移から見て)ブローカード・コンベンションまで行くとは考えない」としながらも、「もしそうなっても、最後まで行くだろう」と話した。これまで、「党が私を公正に待遇しないなら、いつでも離党して第3候補として出ることもできる」と言っていたトランプ氏なので、ブローカード・コンベンションが開催された場合、無所属で出るとみられる。支持率が下落傾向にあるもう一人の「アウトサイダー」ベン・カーソン議員も声明を出し、「ブローカード・コンベンションの時、トランプ氏が党を離れる唯一の人ではないだろう。しかし、離党しても第3候補としては出ない」と明らかにした。



ddr@donga.com