北朝鮮が核兵器の保有を誇示するために、１０日の労働党創建７０周年記念の軍事パレードに核を象徴するマーク入りの軍事装備を公開することが分かった。
北朝鮮内部の事情に詳しい消息筋は６日、「北朝鮮の軍事パレードは、ロシア（５月）、中国（９月）の戦争勝利７０年記念の軍事パレードを意識し、北朝鮮が動員できる陸海空の戦力をすべて公開して核兵器と長距離ミサイルの保有を誇示することに焦点が合わされている」とし、このように話した。金正恩（キム・ジョンウン）第１書記は同日、労働新聞を通じて発表した労働党７０周年記念論文で、「自衛的核抑止力を不断に強化していかなければならない」と主張した。
北朝鮮は、平壌（ピョンヤン）付近に移動式大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）、中距離ミサイル（ＩＲＢＭ）「ムスダン」、中距離ミサイル「ノドン」、短距離ミサイル「スカッド」を総動員して軍事パレードの準備をしていると、同消息筋は伝えた。北朝鮮は２０１２年４月の軍事パレードで、移動式ＩＣＢＭのＫＮ−０８（最大射程１万２０００キロ推定）を初めて公開した。
北朝鮮はこのほかにも、戦車や自走砲など数百台の軍事装備を集め、軍事パレードの練習をしている。特に、高速艦艇、多連装砲、無人機など新型兵器が動員されるという。統一部当局者は、「（北朝鮮が５月に試験発射した）潜水艦発射弾道ミサイル（ＳＬＢＭ）が軍事パレードに登場する可能性もある」と話した。
北朝鮮は従来の軍事パレードと違って、今回は大同江（テドンガン）で潜水艦と水上艦艇数十隻を初めて準備している。先月末には１４機のＡＮ−２を動員して労働党創建７０周年を記念する意味で数字「７０」を空中に描くショーを練習した。ＡＮ−２は、低高度で飛行し、特殊部隊を侵入させる北朝鮮の戦力だ。中国は先月、戦争勝利軍事パレードでヘリコプターを使って数字「７０」を描いた。
また、約２万人の北朝鮮軍が７月から平壌付近で軍事パレードの練習をしている。過去最大規模だ。今年２月に金第１書記が、北朝鮮の最高政策決定機構である労働党政治局会議で、「歴代最大規模の軍事パレード」を指示したことによる。しかし、軍事パレードに登場する兵器が一部を除いて３０年以上前の古い兵器だと指摘されている。
一方、北朝鮮は雪が降る冬の悪条件でも衛星を発射する技術力を持っていると明らかにし、長距離ミサイル発射の時期が党創建日の前後でなく年末になる可能性を示唆した。北朝鮮の統一新報は同日、「（２０１２年１２月の銀河３号発射の際）共和国（北朝鮮）にはすでに降雪に対処できる科学技術的・物質的な準備が十分にできている」と報じた。
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