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クールビズルックの発展史

Posted June. 27, 2015 06:46,   

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「ジーンズをはいて会社に行っても清潔感があれば大丈夫なのに」(DJ DOCの「DOCとダンスを」から)

歌手DJ DOCが97年にこの歌を発表した時は、会社員が会社にジーンズ姿で行くことは想像もできなかった。真夏でも、スラックスとジャケット、長袖のワイシャツ、ネクタイまでフルセットなのが仕事場への礼儀であり、格式だと考えられたためだ。

しかし00年代に入り、組織文化に効率性と自律性を強調する風が吹き、会社員の服装も変化し始めた。省エネのために室内の温度を上げ、業務に便利性を与えるためにジャケットやネクタイなど不必要な服装を省くようになった。

クールビーズ第1世代が流行した05〜10年は、半袖シャツにノーネクタイ姿が主流になった。毎週水曜日に開かれる三星(サムソン)グループ社長団会議に系列会社の社長がこの服装で参加してから、他の企業も導入し始めた。落ち着いた色のスラックスに薄い水色の半袖シャツといった、夏の中年男性の「制服」と呼ばれる組み合わせが生まれたのもこの時だ。

2010年代に入って、カジュアルスタイルに変わって少し大胆になり、綿素材のズボンとTシャツ、カジュアルなシャツなどをコーディネートし出した。さらに、サンダルやスニーカーを履く人も現れ、本格的なクールビーズ第2世代の時代が開かれた。

ジーンズで会社に行けるムードができたのもこの時からだ。チェック柄のシャツや体のラインを強調するTシャツもオフィスルックとして脚光を浴びた。ファッション感覚より気持ちが先行した一部の中年男性の中で、靴下にサンダルを履く「ファッションテロリスト」が時々現れたが、概ね実用的で、楽な身なりの会社員が増えた。

実用性を強調したジャケットがスポットライトを浴び出した。ビジネスミーティングなど格式ばる時が多い会社員のために、夏にも抵抗なく着られる通気性のいいクールビーズジャケットが男性服ブランドから多く販売された。超軽量素材を使い、着た時に重さがほとんど感じられない300グラムほどの機能性衣類が登場した。

最近では、クールビーズ第3世代と呼ばれる「半ズボン族」が増える傾向だ。職場で足を露出することに抵抗を感じる人は依然として多いが、若者を中心に出勤時に半ズボンの人が次第に増えている。膝が見えるほどではなく、くるぶしが見えるほどの9分丈のズボンが好まれている。

カラーがついた半袖のPK Tシャツも好まれている。昨年春から高級なリネン素材を他の繊維と混紡して水洗いできるようにしたPK Tシャツが特に人気を呼んでいる。シワになりにくく実用的なだけでなく、カジュアルだが端正なイメージなので、求める人が多い。男性服ブランド「ロガディス」のソ・ヒョンス・デザイン室長は、「クールビズルックが次第に進化し、最近では格式を備えながら実用性を強調したカジュアル商品が注目されている」と話した。



best@donga.com