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エジプト、豪人記者を釈放

Posted February. 03, 2015 07:23,   

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イスラム勢力を支援した疑いでエジプトの刑務所に1年以上拘束されていたカタールの衛星テレビ局アルジャジーラのオーストラリア出身の記者が1日、釈放された。

BBC放送などによると、拘束されて400日ぶりに釈放されたピーター・グレスト記者(50)は同日、エジプトのトーラー刑務所を出てキプロス行きの飛行機に乗って出国した。グレスト氏は、飛行機を乗り換え、オーストラリアに到着し、家族と再会する予定だ。しかし、同じ容疑で服役中のエジプト系カナダ人のムハンマド・ファハミ記者とエジプト人のバヘル・ムハンマド記者は拘束されたままだ。アルジャジーラは声明で、「残る記者たちが再び自由を得るまで弛まず努力する」と強調した。

グレスト氏は、BBCやロイターなどで働き、紛争地域を報道してきたジャーナリストで、昨年12月に「オーストラリアのピューリッツァー賞」と呼ばれる「ウォークリー賞」を受賞している。アルジャジーラの3人の記者は2013年12月にカイロのあるホテルで逮捕され、懲役7年から10年の判決を言い渡された。これに対し、世界のジャーナリスト団体が救命運動を繰り広げた。

国際社会の圧力にも屈しなかったエジプト政府がグレスト氏を釈放したのは、アルジャジーラを所有するカタール王室とエジプト政府の関係改善が影響を及ぼしたと、AP通信は伝えた。カタールは、エジプト軍部と対立していたムスリム同胞団を支援し、反発を買った。カタールは先月22日、アルジャジーラのエジプト支社を閉鎖し、エジプトとの和解に動いた。

オーストラリア政府も、自国民記者の釈放に向けて外交努力をしてきた。グレスト氏がエジプト大統領令によってオーストラリアに強制追放されると、オーストラリアのトニー・アボット首相はエジプトのシーシ大統領に感謝の意を表した。