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FA獲得に消極的なドジャース、くすぶるケンプのトレード説

FA獲得に消極的なドジャース、くすぶるケンプのトレード説

Posted December. 02, 2014 08:09,   

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大リーグの地区シリーズでセントルイスに負けたロサンゼルス・ドジャースが、真っ先に打った対策は、フロントの補強だった。新しい組織である「ベースボール・オペレーション」を新設し、38歳の若手のアンドリュー・フリードマン氏を同組織の社長に、経済学博士のファハーン・ザイディ氏をGMに任命した。

フリードマン体制のスタートから1ヵ月半が過ぎたが、今のところ、注目すべき変化は見られない。ブルペン強化のレベルから、ジョエル・ペラルタ、フアン・ニカシオ、マイク・ボルシンガーの3投手を獲得したのが全てだ。チームの戦力に変化をもたらすほどの投手たちではない。ペラルタは球速160キロ(100マイル)の剛速球を投げる有望株のホセ・ドミンゲスを手放して獲得した投手で、むしろ損したトレードだと言われている。

ドジャースは、2014年にチーム年俸が大リーグ球団の中で最高の2億3884万1005ドルで、今シーズンの自由契約選手(FA)市場で大型選手の獲得は事実上困難な状況だ。現在、空白が生じたハンリー・ラミレス(ボストン)が出て行った遊撃手だ。

今のところは、トレードが優先的な考慮事項になりそうだ。年俸を減らして有望株を補強する狙いだ。外野手のマット・ケンプ(写真)のトレード説がくすぶっている背景だ。フリードマン社長は、就任第一声で高額年俸の外野手をトレードすると宣言した。

その高額年俸の外野手の中で、トレード対象としてはケンプ選手が最も適当だ。ケンプは、前回2シーズンの間、負傷で179試合に出場しただけだ。2シーズンに29本塁打、102打点をマークした。しかし今年は150試合に出場した。とくに後半期の62試合では打率3割9厘、17本塁打、54打点をマークし、ナショナルリーグ最優秀選手(MVP)投票で2位になった2011シーズンに負けない活躍ぶりを見せた。

左打者のアンドレー・イーシアーとカール・クロフォードは、2014シーズンの成績がトレード候補としては魅力的でない。ドジャースが年俸を負担することを条件にしてトレードが可能になる。クロフォードは6225万ドル、イーシアーは5350万ドルが残っている。ケンプの場合、2015年の年俸2100万ドルを含めて2019年まで総額1億750万ドルを支払わなければならない。

ドジャースは2012シーズン終了後のFA市場で、ザック・グレインキーと柳賢振(リュ・ヒョンジン)を獲得して、金満球団に相応しい金遣いを見せ付けた。ところが今年は、大型トレードで突破口を切り開く方向に方針を固めた。

FA獲得に消極的なドジャースが、1週前に迫ったウインターミーティングでどんなカードを切るかに注目が集まっている。