「大統領が責任」 大統領府ＨＰで議論白熱

大統領府ホームページ（www.president.go.kr）の自由掲示板が２８日、一日中サーバーがダウンしたり再起動したりを繰り返した。このため、一時、ホームページがハッキングされたのではないか、という観測も流れた。だが、原因はアクセスの激増だった。大統領府の関係者は、「普段は１日平均のアクセス者数が７０００人程度だが、今は２、３倍に増え、同時接続者数が増えたことが表示速度が遅くなった」と説明した。

接続者が激増したのは、旅客船セウォル号沈没事故に関連して、朴槿恵（パク・クンヘ）大統領の責任論を巡って自由掲示板で議論が白熱したためだ。とくに、チョン某氏が前日午前９時５１分に投稿した「あなたが大統領であってはならない理由」という題目の投稿内容は、閲覧数が４０万あまりに上った。朴大統領をはじめ政府の無責任さを批判する内容の投稿が殺到すると、「朴槿恵が大統領でなければならない理由」といった反対意見も相次いだ。このため、ポータルサイトでは、一時「大統領府」が人気検索語１位に上がった。

チョン氏は、自身の投稿が波紋を広げると、２８日午前８時５３分、掲示板に「記事の削除を願います」と書き込んだ。大統領府は、「自由掲示板は（投稿した人）本人だけが削除できる」と案内すると、チョン氏は自身の記事２件を削除した。