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金正恩専用機は老朽化した旧ソ連製機種

Posted April. 04, 2014 07:38,   

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記が1日、白頭山三池淵(ペクトゥサン・サムジヨン)空港に到着したときに乗っていた航空機は、中国も安全問題で運航許可を拒否した高麗(コリョ)航空の老朽化した機種であることが分かった。

3日、複数の北朝鮮情報筋によると、北朝鮮メディアが初めて公開した「金正恩専用機」は、旧ソ連で製作されたIL−62機種(写真)。旧ソ連のイリユーシン社が製作した同機種は、1963年に初の飛行を行い、1993年に生産が終了した。北朝鮮は、同機種を1986年以前に導入したという。運航開始から少なくとも25年が過ぎていることになる。

ある北朝鮮情報筋は、「この飛行機は機体故障で墜落する危険性を孕んでいる」とし、「実務者たちが、金正恩に対して、いわゆる『北朝鮮のエアフォースワン』が老朽化した機種であることをまともに報告できていない可能性が高い」と話した。

中国当局は、2013年8月に高麗航空のIL−62機種に対して、領空運航を禁じした。現在、高麗航空旅客機の中で、中国で運航できる旅客機は、2007年以降に製作されたロシア・ツポレフ社のTU−204機種とウクライナ・アントーノウ社のAN−148など。これに先立ち、欧州連合(EU)は2006年から高麗航空を全面運航禁止航空会社に指定したが、2010年に導入した最新機種に限って制限的に運航許可を再開した。

その後高麗航空は、老朽化した航空機を国内線向けに転換して使っているものと見られる。2日に北朝鮮メディアが公開した写真で、金第1書記が降りる姿が写ったIL−62機は、高麗航空独特の赤いストライプは鮮明だったが、ロゴマークと会社名を消されていた。別の北朝鮮情報筋は、「高官専用機として使うために改造したものとみられる」と話した。IL−62機はT字形の尾翼と2つがセットになった2セットのエンジンが胴体の後部に配置された独特の外観で、他の航空機と特別される。