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[社説]行方不明の南北首脳会議録

Posted July. 19, 2013 03:03,   

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国会決議によって2007年の南北首脳会談会議録原本の予備閲覧に行った与野党の国会議員が、会議録を見つけられない呆れた事態が起こった。15日と17日の2度、国家記録院職員の力を借りて、「北方限界線」、「NLL」、「南北首脳会談」など、約10のキーワードで検索を試みたが、見つからなかった。探せていないだけなら幸いだが、万一保管されていないのなら深刻な問題だ。

与党セヌリは会議録が国家記録院に存在しない方向に、野党民主党はまだ見つかっていない方向に重きを置いている。2つの可能性をめぐって18日に開かれた国会運営委でも、両者の攻防が繰り広げられた。国家記録院関係者は、セヌリ党議員が「保有していないことを確認してほしい」と質疑すると、「記録院に対話録がないことを確認する」と答えた。すると民主党議員が、「今のところ見つかっていないというのが正しい回答だ」と批判したという。国家記録院側がどれほど最善を尽くして探したか分からないが、現段階でどちらか一方に結論を出すのは性急だ。

万が一会議録が国家記録院に存在しないなら、初めから移管されなかったか、移管された後に廃棄された可能性を考えることができる。しかし、後者は記録が残るだけでなく、現実的に不可能に近い。たとえイージーワン・システムで消したとしても復元が可能だ。

与党の一部では昨年から、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が任期末に大統領府が保管する首脳会談会議録のすべての資料を廃棄するよう指示したという主張が出ていた。峰下(ボンハ)村に持ち込まれた可能性も提起された。盧元大統領側はこのような可能性を否定する。会議録が含まれた当時の大統領府の文書決裁や管理システムであるイージーワンをはじめ、すべての記録物を100%国家記録院に移管したというのだ。国家情報院の保管本が別にあるが、どうして原本を失くすことができたのか、また、原本を渡さなかったとしたら、どのように文在寅(ムン・ジェイン)議員が原本の閲覧と公開を提案できたのかということだ。

民主党の主張のように、国家記録院に存在するが検索システムや分類の問題でまだ探せていない可能性も排除できない。そうだとしても、電子文書形態はもちろん、紙や録音形態の会議録までどれ一つ見つからないということは容易には納得できない。

大統領の記録物は王朝時代の「史草」のような貴重な歴史資料だ。生産主体が誰であれ、すべて国家の所有だ。南北首脳会談の会議録原本の重要性は、これ以上語る必要もない。行方不明になった真相を徹底的に究明しなければならない。それまで予断を前提とした政治攻防は無意味だ。与野党はもとより盧元大統領側と国家記録院、すべての関係者が真実の確認に積極的に協力することを望む。