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G20警備特別法適用の「奉恩寺」問題、悩み深まる警察

G20警備特別法適用の「奉恩寺」問題、悩み深まる警察

Posted October. 28, 2010 08:14,   

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警察が、主要20ヵ国(G20)のサミット期間、ソウル江南区三成洞(カンナムク・サムソンドン)の「奉恩寺(ボンウンサ)」の警備問題で悩んでいる。サミット会場のコエックスと道路を1本挟んだ所にある奉恩寺は、「G20サミットの警備安全のための特別法」の適用を受ける警備安全区域。同区域内で、集会デモは徹底的に制限される。G20準備委員会と警察が、奉恩寺の「管理」に神経を使うのは、これまで明洞(ミョンドン)聖堂や曹渓寺(チョゲサ)などの主要宗教施設が象徴的な「治外法権」地域として機能した前例のためだ。08年の狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)ろうそく集会時、デモを主導した指導部や民主労総関係者が曹渓寺に逃げ込んだ時も、警察は彼らが境内から出てくるのを待って逮捕した。

今月9日、奉恩寺で「4河川事業阻止のためのバザー」が開かれるなど、反政府イベントが数回開かれた点も、警察が憂慮する点だ。バザーには、「みんな一緒に」、「運河反対教授の会」、「江南ろうそくデモ」などの進歩団体が参加し、G20反対の広報パンフレットを信徒に配った。また、G20サミット直後にある大学修学能力試験(日本の大学入試センター試験に該当)を控え、1日平均約2000人の信徒が奉恩寺を訪れる予定であることも、警備に万全を期さなければならない警察としては、気がかりな点だ。

このため、警察とG20準備委は、サミット期間、奉恩寺の閉鎖案を検討したが、「1200年の歴史の中で、門を閉めたことは一度もない」という奉恩寺側の反発で断念したという。奉恩寺関係者は、「寺に登録されている信徒だけでも、20万人にのぼる。サミットの期間、修能祈祷などで寺を訪れる信徒を対象に、信徒証を配布している」と明らかにした。

奉恩寺内の市民団体担当者は、「信徒の祈祷を妨害する集団が入ってくる場合、退出させなければならないが、警察も逮捕などを理由に境内に入ってこないだろう」と述べた。



jhk85@donga.com