Go to contents

「エイリアン語」もしくは「スラング」、上半期人気曲のタイトル

「エイリアン語」もしくは「スラング」、上半期人気曲のタイトル

Posted August. 17, 2010 03:55,   

한국어

「ピリパッパ」、「ワララ、ララレ」、「ヌイェビオ」…。

10代が主にインターネット空間で使う「エイリアン語」ではない。今年上半期に人気を呼んだ歌謡曲のタイトルだ。東亜(トンア)日報が今年1月から8月16日まで、メロン、バックス、トシラク、エムネットなどの主要オンラインの音源サイトで100位内に入った国内の歌謡曲のタイトルを分析した結果、数年前までは見られなかった独特のタイトルの歌が人気を得ている。今年発表された歌謡曲の中で独特のタイトルを3つのタイプに分類した。

●エイリアン語

最近、特定の歌詞とメロディを数回繰り返す歌が流行し、歌のタイトルもリフレインの独特の単語を使う傾向が多い。「ビリパッパ」(ナルシャ)、「ワララ、ララレ」(ワン・ツー)、「ファイヤ(Fyah)」(朴ミョンス)などが人気だ。このタイトルは、口になじむように抑揚があり、引きつけるものがあるが、実際には何の意味もない。

なじみのうすい外来語のタイトルも似た効果を生んでいる。「帝国の子どもたち」の「Mazeltov」はヘブライ語で「幸運を祈る」という意味だ。李ヒョリの「チティチティ、ベンベン」は、韓国語の「ティティパンパン」に該当する英語で、「道をあけろ」という意味に使われた。アフタースクールは、「ドン!」という音を意味する英語の擬声語「バン(Bang)!」を歌のタイトルにし、鼓笛隊スタイルの衣装を着た。フォーミットは、「私」の英語の主格、所有格、目的格、所有代名詞で表現した曲「アイ、マイ、ミー、マイン」をリリースした。エフエックスの「ヌ、イェビオ(NU ABO)」は、新しいという意味の英語「ニュー(New)」に似た発音の「ヌー(NU)」に血液型を意味する「ABO」を合成した新造語だ。新世代の出現を意味するというのが、企画会社の説明だ。

●挑発

相手を無視したり刺激して挑発する歌のタイトルも目についた。最近発売されたチョ・ソンモのミニアルバムのタイトル曲は、「パラムピレ」だ。新人歌手ジナは、「消えてやる、さよなら」で12日、ケーブルチャネルMnetの歌謡番組「エム・カウントダウン」で1位になった。ソ・ヨンウンは、「乞食のような言葉」で注目を浴び、グループ・コブギのメンバーだったがソロでアルバムを出したスビンは、「また軍隊に行け」と「女がタバコを吸うこと」という歌を歌った。

●過激な苦痛

別れや愛の感情など精神的な苦痛を過激なタイトルで表現したヒット曲もいくつかあった。「狂いそう」(カン・ミヨン)、「狂ったのか」(バイブ)、「君のために狂いそうだ」(ティアラ)、「狂いそうで君を呼ぶ」(テイ)など「狂った」という表現がよく登場した。最近始まったSBSドラマ「僕のガールフレンドは九尾狐」で、李スンギは、「気が抜けたようだ」という主題歌を歌った。ナ・ユングォンの「バカ」、ビョルの「心を捨てた後に」も愛の感情を激しく表現した。

大衆歌謡のタイトルが無意味だったり刺激的だったりするのは、競争が激しくなった市場の影響が大きい。特に、デジタルシングル曲があふれ、歌手の競争がより一層激しくなったうえ、ヒット曲の寿命がますます短くなる現実で、記憶に残りやすい刺激的なタイトルを好むためだと分析される。

ヒット曲の歌のタイトルと歌詞が世相を反映しているという分析もある。ソン・ギチョル大衆音楽評論家は、「感情表現に正直な新世代の恋愛傾向が、直接的で刺激的な歌のタイトルとして表れる」と話した。



savoring@donga.com