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[オピニオン]グーグルの個人情報収集問題

[オピニオン]グーグルの個人情報収集問題

Posted August. 12, 2010 07:59,   

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インターネット、またはスマートフォンの立体映像地図は、現場を歩いている感じを与える。360度回転させながら見れるため、旅行先を事前に見てみたり、引越し先の生活環境を点検するにももってこいだ。世界最大のインターネット会社グーグルが07年、米国でサービスを開始した「ストリート・ビュー(street view)」のおかげだ。国内では、インターネットポータルのダウム「ロード・ビュー(road view)」サービスが9月、全国へ拡大される。グーグルコリアは、今年のサービス開始を目標に、昨年10月から9台のカメラを取り付けた撮影車両3台で街角を撮影してきたが、今は中断している状態だ。街角写真のほかに、ワイファイ(Wi-Fi)関連情報まで広く収集したという議論のためだ。

◆問題提起は5月、ドイツの個人情報保護局(DPA)からあった。撮影車両はカメラだけでなく、位置やワイファイ情報まで集められる装備を備えている。この装備により、立体映像の他にもワイファイのネットワークアドレスや個人ユーザーの電子メール、検索記録などを収集したというのだ。建物の中にいるインターネットユーザーの個人情報、さらには電子メールの内容まで見られる恐ろしい世界になった。

◆グーグルは最初は否認したが、結局「ミスだった。無断で収集された情報を利用していない」と認めた。欧州、豪州、カナダなど30ヵ国で個人情報が無断で収集されていることが分かった。同じ撮影装備を使っていたグーグルコリアも数日後、同じ過ちを犯している可能性を認めた。グーグルコリア側が収集した特定人物のメールを実際読んだり、悪用しなかったとしても、個人の同意を得ていない情報収集そのものが不法だ。不法傍受が行われていたら、処罰はさらに重くなる。警察庁サイバーテロ対応センターは一昨日、グーグルコリアの事務室を家宅捜索した。無断で収集された情報がどのようなものなのかを調べる計画だ。

◆グーグルの撮影装備は、セキュリティ設定したインターネット共有器(AP)装備には入れなかった。使用者がセキュリティを日常化すれば、もっと個人情報を守ることができる。共有器に暗証番号を設定しなかったら、隣人が無料で無線インターネットを使用することができるが、個人情報が漏れてしまう可能性がさらに高まるため注意が求められる。ダウムのロード・ビューの撮影装備はワイファイの情報を収集しなかったと、放送通信委員会側が明らかにした。

洪権熹(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com