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「私たちも人間です。殴らないで」 殺害されたベトナム女性追悼式

「私たちも人間です。殴らないで」 殺害されたベトナム女性追悼式

Posted July. 21, 2010 08:03,   

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「韓国人に正義ある国民になってほしい」「私たちも人間だ!暴力を振るわないように」

20日午前11時、ソウル中区武橋洞(チュング・ムキョトン)の国家人権委員会前の街頭。結婚移住女性たちが用意したプラカードには、このような文言が書いてある。同日、ソウルと仁川(インチョン)地域の結婚移住女性の約40人は、精神病歴のある夫に殺害されたベトナム人移住女性のファン・ウンオク氏(20)を追悼するため一同に会した。ベトナムに限らず、フィリピン、中国、モンゴルなどアジア諸国の移住女性たちが連帯した。ベトナム出身のレティマウトゥ氏(25)は、「多くの移住女性たちが、釜山(プサン)で開かれた追悼式に参列できなかった。遅ればせながら今、このように集まるようになった」と述べた。

ベトナム出身のトゥロン・タオリ氏(27)が、「ごめんなさい。助けられなくて。ごめんなさい。保護して上げられなくて」という内容の追悼の手紙を読み上げると、あちらこちらから泣き声が聞こえてきた。同日、もっとも悲しく泣きじゃくっていたフィリピン出身のジュアニタ氏(59)は、「ある日、タクシーに乗って目的地に向かっていたら、運転手が身体にまとわりついてくるような視線を向けて、『水商売の女なのか、カラオケにでも一緒に行こう』としつこく口説いてきた」と、韓国で経験する「異邦人」の生活の苦労を打ち明けた。ほかの移住女性は「家族では面倒を見切れない精神病患者を私たちのような外国人に世話させている韓国が怖い」と話した。この場に参加した韓国移住女性人権センターの代表は「今回の事件は、韓国社会の恥部をさらけ出したものだ」と述べた。



jmpark@donga.com