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韓国の農業技術、アフリカの農業革命をリード

韓国の農業技術、アフリカの農業革命をリード

Posted July. 06, 2010 07:20,   

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アフリカ大陸の東部に位置するケニア。慢性的な食糧難に苦しんでいるが、例外的にケニア・ムエ地域の昨年の米生産量は、例年より約20%増えた。ケニアに設立された農業技術支援センター(KOPIA=Korea Project on International Agriculture)の支援を受け、田植えや水の管理方法を変えたためだ。

KOPIAの設置を主導した農村振興庁(農振庁)は、「アフリカは、農業技術があまりにも遅れているため、韓国で行われる基本的な農法を適用するだけでも、生産量は大幅に増える」とし、「今年から、農法の伝授とは別途に、現地に適した米の品種開発研究を、地元の研究チームと一緒に行っている」と説明した。

韓国の農業技術が、「黒い大陸」アフリカの「農業地形図」を変えている。このような流れは、「韓国・アフリカ農食品技術協力協議会(KAFACI=Korea−Africa Food&Agriculture Cooperation Initiative)が発足し、一層加速するものとみられる。

●「黒い大陸」に韓国農業技術の風

農振庁は6日、ソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)のウェスティン朝鮮(チョソン)ホテルで、KAFACIの発足式を行う予定だ。韓国の主導で設立されたKAFACIは、アンゴラやカメルーン、コートジボワール、マラウィ、ガーナ、ケニアなどアフリカの16ヵ国が参加する。今年初頭に設立された「アジア農食品技術協力協議会(AFACI=Asian Food&Agriculture Cooperation initiative)」に続き、アフリカでも韓国の農業技術が伝授される。

農振庁は、「アフリカは、世界各国の無償援助が後を絶たないが、不可欠な農業技術支援はほとんどなかった」と主張し、「KAFACIを通じ、韓国の農業手法を伝授する一方、周辺国同士の病害虫についての共同研究を主導することになるだろう」と説明した。

KAFACIの設立には、韓国で勉強した地元人材の熱い反応が一役買った。農村振興庁は1972年から、アフリカ諸国の研究チームを韓国に招き、農業技術に関する教育を行っている。昨年まで、39ヵ国、425人がこの過程を経た。

農振庁・技術協力局の文洪吉(ムン・ホンギル)課長は、「彼らは本国に帰国して農業分野で中核的役割を果たしている。彼らは、韓国の優秀な農業技術を経験しており、KAFACIの設立提案に快く応じた」と説明した。また文課長は、「これと共に、短い期間で食料難を克服し、目覚しい経済発展を遂げた韓国のようになりたいというアフリカ諸国の思いも強かった」と付け加えた。

●韓国の存在感増大にも期待

KAFACIは、徹底した需要者中心の協力体制で運営される。農振庁は、「参加国の食料自立を支援するのが急務だ」とし、「研究課題も参加国の要請の中から選んだ」と明らかにした。このため、まず、参加国の研究人材を韓国に招き、教育を行う一方、韓国の研究チームを現地に派遣し、現地に適した品種や農法開発に着手する計画だ。また、大陸別共同研究やワークショップなどを通じ、飢餓の撲滅や農業生産力の増大に実質的に役立つ技術開発を開始する予定だ。

農振庁は、「膨大なコストがかかる『条件無しの』援助よりは、少ない費用で最大限の効果を収めることのできる新たな方式の援助を披露するのが狙いだ」とし、「アフリカに韓国の農業技術が広まれば、自然に韓国の存在感を高める効果を収めることができるだろう」と語った。



alwaysj@donga.com