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政党支持より嫌悪度が勝敗を分ける

Posted July. 02, 2010 07:07,   

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6・2地方選挙の勝敗を分けた決定的な要因は、「特定政党に対する嫌悪感」とそれによる「支持層の政党離れ」という調査結果が出た。

韓国政策科学研究院(KPSI)院長の金亨俊(キム・ヒョンジュン)明智(ミョンジ)大学教授(政治学)は1日、地方選挙直後の6月5日、全国有権者1000人を対象に調査した結果をもとに、世論を深層分析した論文を発表した。

今回の調査で、政党支持率は、与党ハンナラ党(41.2%)、野党の民主党(29.3%)、自由先進党、国民参与党(各4.3%)、民主労働党(2.0%)、進歩新党(1.5%)の順となった。

政党嫌悪度(最も嫌いな政党)は、ハンナラ党(32.7%)、民主党(17.1%)、先進党(10.9%)、参与党(7.7%)、民主労働党(5.8%)、進歩新党(3.5%)の順で支持率と同じだったが、ハンナラ党と民主党の嫌悪度の差が、支持率の差より大きかった。

「政党に対する嫌悪感を0から10までの数値で答えなさい」という設問で、平均値を算出した「嫌悪数」(10に近いほど嫌悪度が高い)は、ハンナラ党7.23、民主労働党6.55、先進党5.83、民主党5.64、進歩新党5.59、参与党5.51の順となった。ハンナラ党を嫌悪政党と答えた人々の抱いている嫌悪感が、相対的に大きいことが明らかになったのだ。

ハンナラ党に対する嫌悪数(7.23)は、06年の5・31地方選挙直後にKPSIが同じ方法で調査した当時のヨルリン・ウリ党に対する嫌悪数(7.30)とほぼ同じ水準だ。ウリ党は当時、16の広域団体首長選挙で1地域だけ勝ち、選挙史上最悪の惨敗を記録した。

ハンナラ党に対するこのような高い嫌悪度は、広範囲な支持者離れにつながった。

調査の結果、20、30代の若年層でハンナラ党離れは26.1%だったが、流入層は9.4%にすぎなかった。一方、同じ年齢層で、民主党離れは6.1%、流入層は19.7%だった。ハンナラ党支持を辞めた理由として、△力づくでも推し進めるやり方が嫌い(25.2%)、△ただ嫌い(24.3%)△裕福な人だけのための政党(23.4%)などと答えた。職業別には、ホワイトカラーや公務員のハンナラ党離れが、それぞれ23.2%、25.9%にのぼった。

出身地別の分析結果、首都圏在住の忠清(チュンチョン)地域出身のうち、ハンナラ党離れは45.5%だったのに対し、流入層は6.1%にとどまり、—39.4%の流入効果を記録した。一方、民主党は流入層が36.4%、支持離れが0%となり、36.4%の流入効果を上げた。世宗(セジョン)市問題が、首都圏在住の忠清出身の有権者にも、大きな影響を及ぼしたことが分かる。

首都圏に在住する慶尚道(キョンサンド)出身のうち、ハンナラ党離れと流入層は、それぞれ26.4%と12.1%で、流入効果はー14.3%だった。慶尚道出身の首都圏在住者は、広域団体首長選挙で、67.8%だけがハンナラ党候補を支持し、28.7%は民主党候補を支持したと答えた。

一方、首都圏に在住する全羅道(チョンラド)出身のハンナラ党への流入効果は、−62.5%(支持離れ62.5%、流入層0%)だった。07年の大統領選挙と08年の総選挙時に、民主党から離れた首都圏の全羅道出身が、民主党に再び結集したことを示している。

金教授は、「今回の調査結果は、民主党の地方選挙の勝利要因が『反ハンナラ党感情の反射利益』によるものであることを示している。特に、首都圏の慶尚道保守層の分裂は、ハンナラ党の危機の程度を表わしている」と指摘した。



jin0619@donga.com