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中国メディア報道、「擁護」を抜いて「けん責」

中国メディア報道、「擁護」を抜いて「けん責」

Posted May. 31, 2010 03:00,   

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28日の韓中首脳会談で、中国の温家宝首相の海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件に関する発言を伝える中国メディアの焦点は、韓国メディアとは違った。

中国メディアの報道によると、温首相は李明博(イ・ミョンバク)大統領に、「中国は韓半島の平和と安定を破壊するいかなる行為に対しても反対し、けん責する」と強調した。

これは、韓国メディアに報道された温首相の発言のうち「中国は、その結果(決定された立場)によって、誰を擁護するということはない」という部分が抜けている。中国国営の新華社通信と共産党機関紙の人民日報、中国中央(CC)TV、人民ラジオなどの官営メディアで伝える韓中首脳会談の関連ニュースにはこの部分がない。

北京の外交筋は、「韓中合同記者会見でないため、各国は独自の判断によって、国内の発表で強調が異なることがある」としつつも、「この言及をまったく伝えなかったことから、この発言がもたらす拡大解釈を警戒しているようだ」と分析した。

また、一部の中国人は、中国政府の天安艦事件に関する発言で初めて登場した「けん責」という表現に注目した。中国外交部の表現で「けん責」は、「反対」または「批判」よりも語感が強い表現だ。中国のある知識人は、「天安艦事件と関連して、けん責という表現を聞いて驚いた」と話した。中国の権威ある新華字典は、この単語を「厳しく叱る」と定義している。

しかし、大きな意味づけをしないという意見もある。中国政府は、批判または反対の意味を表す時、強度によって差をつける。どの単語を使うかは不確かで、何よりもけん責の対象が誰かが曖昧なためだ。つまり、北朝鮮のことか、韓国と米国のことなのか、さもなければすべてを対象としているのか、明確でないということだ。



mungchii@donga.com