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発表と訂正とに顕著な違い、消えない疑問 「南北首脳会談」発言騒ぎ

発表と訂正とに顕著な違い、消えない疑問 「南北首脳会談」発言騒ぎ

Posted February. 01, 2010 07:47,   

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南北首脳会談の年内実現の可能性についての李明博(イ・ミョンバク)大統領の「ダボス発言」をめぐり、余震が続いている。

李東官(イ・ドングァン)大統領広報首席秘書官は、李大統領が帰国した翌日の31日、大統領府記者室に来て、李大統領がスイス・ダボスでした英BBC放送とのインタビューでの発言が修正・配布されたことに関連して、「混乱が生じたことについて、責任者として遺憾に思う」と述べ、謝罪した。また、金恩慧(キム・ウンヘ)報道官が辞意を表明したことについて、「金報道官は公式に辞意を表明していない。任務中に起こったミスと理解して、了解してほしい」と話した。

これに先立ち、大統領府は、「近く開催と断定して言うことはできないが、恐らく年内に会うことができると考える」という李大統領の発言を「韓半島の平和と北朝鮮の核問題解決に役立つ状況になれば、年内にも会わない理由はない」と変えて記者に伝えたとで、混乱を招いた。また、「事前に会うための条件があってはならない。そうなれば、いつでも会える」という発言を除き、論議を呼んだ。

大統領府の謝罪とは別に、南北首脳会談推進に関する実体は何なのかという疑問は消えていない。「年内にも会わない理由はない」という発言と「年内に会うことができると考える」という発言には、顕著なニュアンスの違いがあるためだ。

大統領府はひとまず、現在、首脳会談推進に関する公式の動きはないとして、収束に乗り出した。当時、インタビューに同席した大統領府関係者は、「当初、BBC側の事前の質問には、首脳会談関連の内容はなかったが、主にその問題について質問してきた。大統領の返答は、従来の態度と変わっていない。また、首脳会談に関連して北朝鮮側にメッセージを伝えようとするなら、BBCのインタビューの席でするだろうか」と反論した。

李首席秘書官も、「大統領発言の真意は、ひと言で言って、南北関係のパラダイムを変えなければならないということだ」と強調した。南北関係を過去の「同じ民族」という枠組みではなく、普遍的な国際関係の一つとして扱うということだ。その延長線で、北朝鮮が真摯に対話に出てくるなら、いつでも会うことができ、そうでなければ任期内に首脳会談をしなくてもかまわないというのが、李大統領の考えという説明だ。そして、「(大統領が発言した)『会うことができると考える』は、まるで何か早く進行するような誤解を与える恐れがあり、水位を調整して、そのように(修正をすることに)なった」と話した。

しかし、南北間に公開されていない水面下の接触が行われている余地を排除することはできない。李大統領は、国家情報院をはじめとする公式・非公式ラインから、北朝鮮に関する様々な情報に接している。李首席秘書官は、「(大統領は)様々な流れを知っているので、感を話したと考えればいい」と話した。しかし、「大統領が、大統領府参謀陣が知らない情報に基づいた感を持っているのか」という質問には、「あるともないとも言える。しかし、タスクフォース(TF)を作って推進する具体的な動きはない」として曖昧な返事をした。

李大統領は、米CNNが、スイスのダボスフォーラムで、李大統領の活動状況を1日密着取材した後、30日午前に放送した特集番組で、グランドバーゲン(北朝鮮核一括妥結)提案と関連して、「北朝鮮内部の事情もあるため、すぐにはできないとしても、(時間が経てば)グランドバーゲンについて(北朝鮮と)協議できる」と話した。また、「南北関係は、これまでは6者協議でステップ・バイ・ステップ(段階的)に進行したが、韓国は一括妥結案を提示した。北朝鮮は核を放棄するのかしないのか、答えなければならない時期が近づいている」と強調した。



yongari@donga.com