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サッカーのギリシャ代表、ここに注意せよ!

サッカーのギリシャ代表、ここに注意せよ!

Posted December. 15, 2009 09:32,   

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●守備、スピーディーなカウンター

01年からギリシャ代表チームを率いているオットー・レーハーゲル監督は、チームのカラーを180度変えた。選手の胸に熱情を吹き込んだ。今年で71歳となるレーハーゲル監督は、実用主義サッカーの大家だ。守備手出身の彼は、ドイツ・ブンデスリーガでヴェルダー・ブレーメンとカイザースラウテルンを数回王者の座に導いた。

レーハーゲル監督は「ドイツからのフース・ヒディンク」だ。ヒディンク監督が韓国で名誉市民証をもらっているように、レーハーゲル監督もギリシャで名誉市民証をもらった。レーハーゲル監督は選手を直接選抜し、厳しいルールを適用して自分の戦士にする。違いがあるとしたら、ヒディンク監督は攻撃志向的であるのに対し、レーハーゲル監督は守備の後のカウンターを強調した。

初めて監督に就任した時、ギリシャは国際サッカー連盟(FIFA)ランキング61位だった。デビュー戦はフィンランドに1−5で大敗した。しかし3年後、ギリシャはユーロ(欧州サッカー選手権大会)04で、フランスやチェコ、ポルトガルを連破して優勝した。

レーハーゲルはガッチリした守備の壁を作った。休まず走り続けても疲れを知らない体力、そして決してゴールを許そうとしない集団の精神力は強烈だ。オットーの壁は、最近、亀裂の兆しを見せた。レーハーゲル監督は壁を再び築き直す必要性を感じ、若手を迎え入れた。ギリシャがウクライナとのプレーオフ戦で、1、2戦合計1−0で勝ち、本大会のチケットを獲得したのは、チームの立て直しに成功していることを物語る。

●3人のオットーの壁

ディミトリオス・サルピンギディス(パナシナイコス)は、「レーハーゲル戦士」の典型だ。彼は絶えず走り続ける。「酸素タンク」朴智星(パク・チソン=マンチェスター・ユナイテッド)を連想させる。海外リーグでプレーしたことが一度もなく、Aマッチ33試合で3ゴールしか決めていないが、サルピンギディスはチームの中心だ。

テオファニス・ゲカス(ポーツマス)という特級ストライカにも注目する必要がある。10試合で10ゴールを決めている。29歳になった今、最盛期を迎えているほど徐々に進化する選手だ。もうひとりの兵器は、ギオルゴス・カラグーニス。ユーロ2004の主役で中盤を司る。32歳のベテランでAマッチ90試合に出場しおり、フリーキックでゴールを決める能力に長けている。レーハーゲルが構築した守備の中核だ。

ギリシャはいったんゴールを決めると、大きな障壁がハーフラインを横切る。この壁を越えるためには、朴智星のような強靭な体力や粘り強さ、そして朴主永(パク・ジュヨン=ASモナコ)のような早いペースが求められる。FIFAランキング12位のギリシャを乗り越えるためには、02年韓日ワールドカップ(W杯)の時に発揮された不屈の「赤い精神」が欠かせない。

韓国はB組でギリシャを相手に1勝を勝ち取らなければならない。FIFAランキングで40段階も低いことなど大きな影響要因にならない。対戦成績で韓国が1勝1分けとリードしているのもさほど意味がない。韓国はギリシャを破ってこそ、ベスト16入りへの希望を掴むことができる。



ROBHU800@aol.com