Go to contents

[社説]またも兵器輸出で摘発された北朝鮮、核拡散も危ない

[社説]またも兵器輸出で摘発された北朝鮮、核拡散も危ない

Posted December. 14, 2009 09:30,   

한국어

北朝鮮が、兵器を輸出しようとしてまたも摘発された。12日、タイで摘発された貨物機には、ミサイルやロケット砲など35トンの兵器が積まれていたという。北朝鮮が、国連の北朝鮮制裁決議第1874号にもかかわらず、不法兵器輸出を行っていることが明らかになったのだ。国連は、北朝鮮の長距離ミサイル発射と核実験に対する制裁として、6月に小型兵器を除くすべての兵器と関連物資の輸出を禁止した。

北朝鮮が兵器輸送に貨物機を利用した点も憂慮される。北朝鮮は、船舶の監視が強化されたため、国際社会の目を欺くために航空輸送を試みたものとみえる。8月には、アラブ首長国連邦がイランに向かっていた第3国船舶から北朝鮮の兵器を押収した。9月には、釜山(プサン)で保護服をはじめとする北朝鮮関連貨物が摘発された。6月には、兵器を積んでいるとみられる北朝鮮船舶「カンナム1号」がミャンマーに向かっていたところ、米国の艦艇の追跡を受けてひき帰した。北朝鮮が兵器輸送の手段を多様化し、空と海で追跡戦が起こっている。

北朝鮮は、兵器輸出のために米朝対話を防壁に利用する策を使った。タイで摘発された貨物機は、米国のボズワース北朝鮮政策特別代表が訪朝を終えた2日後、平壌(ピョンヤン)空港から出発した。北朝鮮は、ボズワース代表が平壌に滞在する間に兵器を移動し、出国した直後に貨物機を出発させた。対話が進んでいる間は米国の監視が甘くなると期待したのだろうか。米国代表を呼んでおいて、裏で兵器輸出を図った北朝鮮が、本当に米朝和解に乗り出したと信じることはできない。

国連の北朝鮮制裁第1718号と第1874号は、核とミサイルを含む北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)の拡散を防ぐための非常対策だ。今回のことを見ても、国際社会が北朝鮮制裁を緩めたり警戒心を解いてはならない。相手を問わず兵器を売る北朝鮮であるため、WMD輸出を採算の合う事業と考えている可能性もある。露骨にウラニウム濃縮を拡大しているイランのケースでも分かるように、核兵器や技術への国際的需要は厳然と存在する。

幸いなことに、国連決議第1718号と第1874号を実践するために多くの国々が積極的に協力している。アラブ首長国連邦に続きタイも、米国の情報提供によって北朝鮮兵器を積んだグルジア国籍の貨物機を摘発し、兵器を押収した。ミャンマーも、カンナム1号の入港を拒否した。国際社会が決然と対応してこそ、国連決議を無視して兵器輸出を継続する北朝鮮の平和破壊行為を封じ込めることができる。