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北朝鮮の焦燥を感知・・・「原則対応」に自信

北朝鮮の焦燥を感知・・・「原則対応」に自信

Posted September. 12, 2009 08:55,   

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「最近、北朝鮮が一方で融和的措置を取りながら、他方では、ウラニウム濃縮核計画の進展を主張するなど、ダブルスタンダードの姿勢を見せている。これは、北朝鮮をめぐる情勢が非常に流動的であることを示している」

李明博(イ・ミョンバク)大統領は11日、大統領府で行なわれた韓昇洲(ハン・スンジュ)韓米協会会長ら外交安保諮問団との朝食会でこのように述べたと、李東官(イ・ドングァン)大統領府報道官が伝えた。さらに、「このような状況が核問題の新たな転機となる機会になり得る肯定的な側面もある」と評価したという。

北朝鮮情勢が流動的だという李大統領の言及には、いくつかの含みがあるものと分析される。

まず、北朝鮮が韓国側に融和的な態度で出てこざるを得ないという判断がある。北朝鮮は、秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)の離散家族再会の前に、金剛山(クムガンサン)観光の再開に向けた高官級会談を望んでいるという。北朝鮮が、開城(ケソン)工業団地の北朝鮮側労働者の賃金を300ドルに引き上げる要求を留保し、例年並みの5%の引き上げを提案したことも、それだけ経済事情が劣悪なためだという観測だ。

2012年に強盛大国を完成すると明言している北朝鮮指導部は、時間的にも追われている。そのうえ、金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康不安説や三男・金正雲(キム・ジョンウン)への権力委譲問題、穏健派と強硬派の混在などで、北朝鮮権力の核心部は不安定な状況に置かれているという判断だ。

反面、韓国政府とオバマ米政府は、北朝鮮の当初の期待とは違って、緊密な協力を見せている。

李大統領は、このような状況認識の下、急がずに柔軟に対応しつつ、断固たる態度で北朝鮮問題をうまく扱っていけば、歴史的な結実を果たせると考えているようだ。李大統領が、「今は、南北関係において重大な転換期であり、激動期である。20〜30年後に振り返った時に、あの時実にうまくやったという評価を受けることができるよう未来を見据えて政策を立てなければならない」と強調したのも、このような脈絡だ。

李大統領は、「交渉の度に補償をし、状況が悪くなればまた原点に戻るやり方はしない。そののような商売はない」という趣旨の発言もしたという。北朝鮮が、核放棄を決心しさえすれば、国際社会と協力して、北朝鮮経済を画期的に向上させる「グランド デザイン」を構想しているという。



yongari@donga.com