Go to contents

[オピニオン]漫画CEO列伝

Posted August. 24, 2009 08:27,   

한국어

大手企業の創業者らを漫画で描いた一代記が全国の小中高校に配布される。大韓商工会議所は、SKの故崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)会長や三養(サムヤン)社の故金秊洙(キム・ヨンス)会長、錦湖(クムホ)アシアナの故朴仁天(バク・インチョン)会長の人生や成功を題材とした「漫画のCEO列伝」6万6000部を発行し、1万1000あまりの小中高校に贈る計画だ。故李秉迵(イ・ビョンチョル)三星(サムスン)会長や故鄭周永(チョン・ジュヨン)現代(ヒョンデ)会長、故具仁會(ク・インフェ)LG会長、故朴斗秉(バク・ドゥビョン)斗山(トゥサン)会長の一代記は今年1月、各学校に配られた。対象を、大手企業のみならず、模範的な中小企業家に拡大することもできるだろう。

◆企業家らを題材とした本の中に、青少年らが見るべきものはあまりにも少ない。偉人伝や伝記はもとより、尊敬する人物のランキングにも企業家はいない。李舜臣(イ・スンシン)将軍や世宗(セジョン)王、エジソンやリンカーン、申師任堂(シンサイムダン)やキュリー夫人が最も多く読まれる偉人伝の主人公だ。数年前に出た偉人伝は、ビデオ・アーティストの白南準(ベク・ナムジュン)氏を始め、スティーブン・スピルバーグ監督、サッカー選手のペレなど、主に芸術家やスポーツ・スターなどを重点的に選び話題を呼んだ。しかし企業家では「コンピュータードクター」の安哲秀(アン・チョルス)氏が唯一だ。

◆H出版社が発行した高校の教科書は、「我が国の企業は安逸な経営活動を行った上、社会的な責任を考えるよりは、環境を破壊したり、法律を違反してでも目的さえ達成すればそれまでというやり方で経営を行ってきた」と書いている。学校の教科書が企業や企業家のことを否定的に描かいているため、青少年らによる企業家への関心も低い。市場経済を発展させ、雇用を提供した企業家らは、その社会貢献度に比べて、偉人伝の分野では十分な評価が行われなかった。青少年らはCEO列伝を読んで、市場経済や企業家への否定的な見方を修正してほしい。

◆若者らは偉人伝や伝記を読んで、将来への夢を育む。大統領や将軍の偉人伝は遠大な抱負や夢を与えるが、現代社会を生きる青少年らにはそれだけでは何か足りないような気がする。スポーツや芸能スターなどに関する新種の伝記は、青少年らに人気は高いが、あまりにも商業主義的な匂いがする。数百年前の歴史の中の偉大な人物はもとより、現代のスポーツスターも、若者らが知っておく必要はあるだろう。しかし、企業家や建築家、エンジニアや教師のような役割モデルも、青少年らには必要だ。

朴永均(バク・ヨンギュン)論説委員 parkyk@donga.com