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[社説]盧前大統領捜査の真実が闇の中へ

[社説]盧前大統領捜査の真実が闇の中へ

Posted June. 13, 2009 07:28,   

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最高検察庁中央捜査部の「朴淵次(パク・ヨンチャ)ロビー疑惑事件」の捜査結果の発表は、多くの国民の期待に応えることができなかった。核心事項である盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の容疑に対しては、640万ドルという収賄金額と捜査の経緯、処理の結果のほかには一切公開せず、検察捜査に対する世論の非難への釈明に汲々とした。結局、盧前大統領に関する真実は、検察の捜査記録の倉庫の中に葬られることになった。

私たちは、盧前大統領の包括的収賄容疑に対する捜査内容と証拠を具体的に発表すべきだと主張してきた。捜査対象の死亡による「公訴権なし」の決定は避けられないとしても、権力型腐敗の再発防止、歴史的評価のための公開の必要性を提起した。しかし、検察は、「このような場合、通常は具体的な捜査内容と証拠関係を説示せず、参考人のプライバシーの侵害および名誉毀損の憂慮が高いため、歴史的真実は捜査記録で保存する」として、公開を拒否した。

盧前大統領の捜査内容の非公開は、結果的に野党と左派団体の「政治報復、標的捜査」といった主張に力を与える恐れもある。盧前大統領の容疑が、朴被告の供述内容を中心にメディアによって報道されたことは、ある程度事実だ。民主党などは、政府と検察、メディアが組んで、被疑事実を流布したという主張までしている。捜査内容が公開されたなら、このような主張の真偽を明らかにすることに役立っただろう。参考人のプライバシーと名誉が心配なら、その部分だけ除くことができるのではないか。

検察は、盧前大統領一家に対する捜査内容の公開を再度考慮してもらいたい。民主党が提起した国政調査と特検捜査も、政争に流されずに「盧武鉉捜査の真実」を明らかにすることに焦点を置くなら、検討の価値がある。前職大統領という最高職位の公人に対する国民の知る権利を度外視してはならない。