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「失業者100万人時代」目前、過去10年で最悪の雇用情勢

「失業者100万人時代」目前、過去10年で最悪の雇用情勢

Posted April. 16, 2009 07:28,   

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3月中の就業者数が1年前より20万人近く減り、失業者は95万2000人へと増加するなど、雇用指標が10年間で最悪の状況だ。特に雇用の安定性に欠ける非正規労働者の働き口は早いテンポで減り、非正規職法が本格的に適用される7月を控え、「雇用大乱」が起きることへの懸念が高まっている。

統計庁が15日発表した「3月の雇用動向」によると、先月の就業者は2311万人、昨年3月(2330万5000人)より19万5000人(0.8%)減少した。前年同月比基準では、通貨危機の影響があった1999年3月(マイナス39万人)に次ぐ減少幅だ。昨年11月まで増加傾向を維持していた月別就業者数は、世界的な経済危機の影響を受け、12月にマイナスへと転じた後、4ヵ月連続で減少傾向を示した。

3月中の失業者数は、前月より2万8000人増の95万2000人、失業率は4.0%と集計された。失業者数は01年4月(92万6000人)以降、8年間連続で100万人を下回ったが、このような状況が続けば、近いうちに100万人を超えるというのが専門家らの分析だ。就職が厳しくなり、3月中の求職放棄者は17万1000人と、1年前より70.5%も急増した。

就業時間別に見ると、1週間=36時間未満の労働者は295万4000人と、1年前より11.8%増加した一方、36時間以上の労働者は1991万9000人と2.6%減少した。労働時間の短い「アルバイト」の雇用のみ増え、雇用の質が悪化していることを意味する。

また、先月の常用労働者数は27万6000人増となり、増加傾向を維持したものの、自営業者(マイナス22万2000人)や臨時職(マイナス8万3000人)、日雇い(マイナス11万2000人)などは、依然マイナスが続いた。鄭仁淑(チョン・インスク)統計庁・雇用統計チーム長は、「臨時職や日雇いのうち半分くらいは、非正規労働者であることを考慮すれば、非正規労働者数は大幅に減少したものとみられる」と語った。

労働専門家らは、非正規労働者を2年以上雇用できないように定めた非正規職法が、最近の非正規雇用減少に大きな影響を及ぼしているものとみている。非正規労働者を正規職への転換を促すために制定した法律だが、現実は非正規雇用を含め、全体的に雇用を減らす逆効果を生んでいるのである。ある国策研究所の人事担当者は、「全職員404人中、非正規労働者は192人だが、非正規労働者の半分ぐらいは、今年の年末前に2年になるため、研究所を離れなければならないのが現状だ」と語った。

政府は7月基準で、勤務期間が2年を超える非正規労働者が、全国的に100万人に上るものと見て、大量失業事態を防ぐため、契約期間を2年から4年へと引き延ばす非正規職法の改正案を国会に提出した。また、ハンナラ党は同法の実施時期を4年後と見合わせる案も推進しているが、野党や労働界は「非正規労働者を量産する法案だ」と反対しており、難航が予想される。



leon@donga.com peacechaos@donga.com