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ソウル大学総学生会、韓総連から公式脱退の記者会見

ソウル大学総学生会、韓総連から公式脱退の記者会見

Posted May. 11, 2006 07:09,   

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ソウル大学総学生会が10日、韓国大学総学生会連合(韓総連)からの脱退を公式宣言した。また、ソウル大学総学生会は、韓総連だけでなく全ての学生政治組織と何ら関連がないと発表した。

▲「暴力に共感できない」〓ソウル大学総学生会は同日、記者会見で発表した「総学生会と学生政治組織の分離宣言」という声明書を通じて、「韓総連など学生政治組織は、暴力的で合理的でない運動方式で、学生多数の共感を得ていない」とし、「総学生会は全国学生連帯会議、全国学生会協議会、21世紀韓国大学生連合など全ての学生政治組織とも関連がない」と述べた。

ソウル大学で1999年、運動圏との決別を公約に掲げた候補が当選し、00年代に入って、非運動圏の学生を中心に韓総連から脱退しようとする動きはあったが、総学生会が韓総連からの脱退を公式宣言したのは今回が初めてだ。

黄羅悦(ファン・ラヨル、宗教学科)ソウル大学総学生会長は記者会見で、「大多数のソウル大学の学生は、暴力的で闘争一辺倒の学生運動に拒否感を見せている。このような状況で韓総連の活動に参加するのは意味がない」と述べた。

黄氏はこれから韓総連がソウル大学総学生会を各種集会やデモ参加大学のリストから削除しなければならないという立場も明確に示した。黄氏は、「これまで総連に脱退の意思を数回にわたって伝えたが、韓総連側が曖昧な態度を見せてきたため、記者会見を通じて内外的に韓総連脱退を公式宣言することにした」とし、「私の任期中には学生政治組織に加入しない」と述べた。

黄氏はさらに、「『反米闘争』や『独占資本打倒』を主張する学生運動団体のため、学生らの多様な意見が無視されてきた。学生運動が韓国社会の民主化に貢献したのは認めるが、民主化が実現して以後は、学生政治組織の副作用が多い」と付け加えた。

また、総学生会は声明書で、「学生の福祉のために使われるべき学生会費の相当額が学生政治組織のため使われた。総学生会の主人である学生が、学生運動の客体に転落してしまった」と指摘した。

▲韓総連の位相、弱化する見通し〓ソウル大学総学生会のこのような決定は、非運動圏系列の他大学の総学生会にも影響し、韓総連の結集力が大きく弱まるものと見られる。韓総連は1993年、大学の学生会を代表する組織としてスタートしたが、1990年代中盤から非運動圏学生らが暴力的な運動方式に背を向け始めてから勢力が弱化した状態だ。

1996年、梨花(イファ)女子総学生会が韓総連を脱退し、00年代に入って、韓国科学技術院(KAIST)、成均館(ソンギュングァン)大学総学生会などが相次いで韓総連を離れた。韓総連1期議長を送り出すなど、学生運動の中心に立っていた漢陽(ハンヤン)大学も昨年、韓総連を脱退した。

韓総連は創立13周年を迎え、先月25日、西江(ソガン)大学学生会館で、「韓総連の合法化実現、国家保安法の撤廃、韓総連創立記念の夜」の行事を開いたが、執行部や市民団体の会員ら約60人だけが参加した。



wing@donga.com