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フクヤマ教授「北朝鮮の急変事態、韓国の対応能力に疑問」

フクヤマ教授「北朝鮮の急変事態、韓国の対応能力に疑問」

Posted November. 23, 2005 08:15,   

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『歴史の終わり』を書いた米国ジョーンズ・ホプキンズ大学のフランシス・フクヤマ教授は、「北朝鮮で政権交代や金正日(キム・ジョンイル)総書記の退場または死亡、暗殺などの状況が起った場合、韓国がいかに対応できるか疑問だ」と話した。

同氏は最近、思想理論専門誌の季刊『時代精神』でのインタビューで、このように見解を明らかにした。北朝鮮専門のインターネット・ニュースサイトである「デイリー・エヌケイ」(www.dailynk.com)は21日、インタビューの全文を公表した。

それによると、フクヤマ教授は、「(北朝鮮内での)急速な改革は、問題解決を大変困難にするだろう」とし、「(韓国が)漸進的な進行のための多くのことを実質的にうまく処理できるかどうか、確信できない」とつけ加えた。

フクヤマ教授は、92年に書いた『歴史の終わり』で、社会主義に対する自由民主主義の勝利を宣言した。同氏は、米国政府のネオコン(新保守主義者)グループに、かなりの影響力を及ぼしていると評価されている。

また、インタビューで同氏は、「北朝鮮が中国のような変化を拒否しているため、北朝鮮に対する民主主義の流入や中国式の改革開放の促進ではなく、北朝鮮独裁を終そくさせるために米国と中国が互いに協力すべきだと主張する者がいる」としながら、「しかし中国は、北朝鮮政権の変化を強制しないだろう」と見通した。

フクヤマ教授は、「中国が、進んで北朝鮮に圧力をかけることを期待するのは難しい」とし、「中国は、彼らが北朝鮮に対して大きな影響力を持っていないという事実を知っている」と述べた。

また、「北朝鮮政府は、住民に対する責任を拒否し続けている」としつつ、「私たちがその問題を解決するには、(北朝鮮に)新しい政府が必要となるだろう」との考えを明らかにした。

さらに、北朝鮮の独裁政権を終そくさせる非暴力的な方法を問う質問には、「支配グループ内に分裂があったり、権力内に統治を維持するための秘密勢力が存在したりする場合、大半の政権は終末を告げる」と答えた。

またフクヤマ教授は、「北朝鮮が6者協議への出席を拒否する場合、北朝鮮を除く韓国、米国、日本、中国、ロシアの5ヵ国で会談を開くことができるだろう」と述べ、5ヵ国が、欧州安保協力機構(OSCE)のような機構を構成することを提案した。

OSCEとは、全欧州国家や米国、カナダなどが参加して、軍費縮小や経済、人権など、安保と関連する問題を包括的に論議する常設機構のこと。



gun43@donga.com