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[オピニオン]ジャージャー麺、チャージャー麺

[オピニオン]ジャージャー麺、チャージャー麺

Posted October. 03, 2005 03:16,   

한국어

今は誰でも気楽にジャージャー麺が食べられるようになったが、前はそうでなかった。小学校の入学式や卒業式、運動会など特別な日にのみ食べられる特別メニューだった。父やおじさんに何が食べたいかを聞かれると、決まってジャージャー麺と答え、一緒に面(ミョン)所在地の中華料理屋に行く道が幸せだった。ジャージャー麺を頼んでおいて、先に出てくるタクアンとタマネギをチュンジャン(黒味噌)に付けて食べながら舌づつみを打ったのが、昨日のように思い出される。

◆綴字では「ジャージャー麺」が正しい。しかし、私たちには「チャージャー麺」の方がさらに馴染み深い。詩人のアン・ドゥヒョン氏は童話集『チャージャー麺』を出す際、「どんな書き物を書いてもチャージャー麺をジャージャー麺と表記しない。中華料理屋にはチャージャー麺があり、チャージャー麺はチャージャー麺であるだけだ」と話した。グループ・春(チュン)ブラザーズが歌った『中華飯店』という歌の歌詞も面白い。「アヒョンドン(阿硯洞)中華飯店/チャンポンが本当にうまい/チャージャーメンはもっとうまい…」。そういえば、チャージャー麺と言った方がチャンポンとゴロが合って、小味が利く。ソジュ(焼酎の韓国語)を「ソッチュ」と言うように。

◆ジャージャー麺の由来に関しては様々な説があるが、韓国化した中国料理と見れば間違いないようだ。1883年、仁川(インチョン)港が開港してから、中国山東半島の労動者らが朝鮮に流れ込んだ。彼らは故郷でのように、夜食に赤いチュンジャンと麺を混ぜて食べた。その後、仁川にチャイナタウンが造成され、華僑らがそれに野菜と肉を入れて炒めて、韓国人の口に合う新しいジャージャー麺を誕生させた。

◆現在、国内の中華料理屋は2万5000ヵ所であり、ここで一日平均700万皿を越えるジャージャー麺が売られるという。一皿3000ウォンで計算すると、一日210億ウォン分が売られているわけだ。ジャージャー麺が仁川で「再誕生」して今年で100周年を迎えた。仁川市はこれを記念する「ジャージャーメン祭り」を7〜9日、管内のチャイナタウンで開く。魚から野菜に至るまで中国産食品の安全性をめぐって色々と言われているが、ジャージャー麺だけは我々にとって相変わらず特別メニューである。「韓国のジャージャー麺」万歳!

宋煐彦(ソン・ヨンオン)論説委員 youngeon@donga.com