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[オピニオン]首相の「週末農園」

Posted September. 15, 2005 08:31,   

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「ぜいたくな左派」。ドイツ左派連合の首相候補であるラフォンテーヌ氏につけられたニックネームだ。つねに社会の二極化を批判し、「より手厚い福祉政策だけが労動者とドイツ経済を救うことができる」と訴えていた彼が、一週間に3700ドルもするスペインのリゾートマンションで豪華な夏休みを過ごしたことが明らかになった。政権獲得に死活をかけた与党や野党第1党に比べると、支持率10%の彼は幸福なポピュリストに他ならない。遊説では「ぜいたくなスーツ、ぜいたくなネクタイ、ぜいたくな下着のぜいたくな左派が参りました」と、ふてぶてしく「正直なユーモア」まで披露する。

◆李海瓚(イ・ヘチャン)首相は、正直さはともかく、ふてぶてしい人ではないようだ。2002年に1億6500万ウォンで購入した京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)所在の683坪のぶどう畑が、今では雑草ばかり生い茂っているという。昨年の国会人事聴聞会で李首相は、「週末に行って野菜でもつくりたい」と答えた。今回は総理府を通して「忙しくてあまり行けなかっただけだ」と回答した。大型の山火事が発生していた時もゴルフに行った首相は、忙しくて自分では釈明できないようだ。ラフォンテーヌほどのふてぶてしさがあったら、顔を出すたびに「忙しい首相が参りました」と話すだろうに。

◆不動産への投資と投機を見分ける方法は簡単だ。自分がするのは投資、他人がするのは投機だ。人事聴聞会の場で李首相は、「まったく売るつもりがないのに、投機とは何のことだ」と話した。今回も総理府は「絶対に投機目的ではない」と主張している。この間に地価は2倍も上がった。李首相は「不動産の投機による不労所得は、庶民の暮らしを奪い取るような社会のがん的存在」とまで言っていた。国民が土地を買えば不動産投機になり、首相が土地を買えば週末農園になるのか。

◆李首相が保護するといっていた庶民は、5坪の週末農園が借りられるだけで幸せに思う人たちだ。ぶどうをつくれば、1年に2000万ウォンの収益が出るのに、数百坪の土地を遊ばせるほどぜいたくではない。社会正義や統合を訴えて、「あなたたちだけの正義」と「貧困の統合」をもたらすだけの政策こそ、本当の「がん的存在」といえよう。

金順徳(キム・スンドク)論説委員、yuri@donga.com