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[社説]社会の長老たちに先進化の課題を渡した政界

[社説]社会の長老たちに先進化の課題を渡した政界

Posted September. 07, 2005 06:34,   

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韓国先進化フォーラムが昨日発足した。各界の長老たちが自由民主主義と市場経済を育て成長潜在力を拡充できる政策代案を示すため、本格的な活動に乗り出したわけだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と与野党政治家の「政治的な賭け」を黙って見ていては、国が駄目になるかもしれないという心配から行動に出たものだ。

先進化は選択の余地のない国家的課題である。多くの国が先進国入りするため、その前提条件である経済的土台の構築に尽力している。産業構造を先進化し、未来の成長エンジンを探している。それが国民の暮らしの質を高める道だからだ。しかし、わが政府と政界はどうだろうか。口先だけである。しかも最近は「先進化」の掛け声も聞こえてこない。

盧大統領は今年初の国務会議で、「05年の国政目標を『先進韓国』に据えようと思っている」と述べた。朴槿惠(パク・クンへ)野党ハンナラ党代表が昨年、国会演説で「先進化に向けた4大改革課題」を示してから6ヵ月が過ぎた頃だった。このため、大統領府とハンナラ党の間では「先進化」の著作権をめぐって冗談交じりの論争まで繰り広げられる場面もあった。

しかし、先進化の主導権争いはそれで終わりだった。今年4月、国会議員の再選挙・補欠選挙が終わった後、大統領府と与野党は再び政争に明け暮れ、朴代表も国会演説以後、具体的な方法論を示すどころか、先進化という課題を口にすることさえなかった。

今年の8・15慶祝の挨拶をきっかけに、国政目標を過去史の整理と連立政権に変えた盧大統領は、「連立政権を通じた地域構図の解消が先進化の道だ」と強弁するかもしれない。しかし、国家成長力がだんだん低下し、しかも実質成長率が潜在成長率に及んでいない状況で先進化を唱えるのは空しいだけである。朴ピョンウォン財政経済部次官がこのほど述べたように、1人当たりの国民所得は為替切り上げ要因を除けば、10年間1万ドル台に止まっている。

先進化フォーラムを代表する南悳祐(ナム・ドグ)元首相は、「今韓国は世界史の流れに逆行している」と警告し、国家指導層と国民の覚醒を促した。南元首相の指摘がなくても、民主社会の葛藤を調整し国民統合を通じて国家潜在力の極大化を図る政治が失踪し、法治が危機に瀕しており、古い理念で国旗を揺さぶる行為が蔓延している。これでは先進化を成し遂げることができない。訪韓中の未来学者エルビン・トフラーは、「何よりも賢い経済構図が重要だ」と強調した。政府と与野党はこれ以上先進化の邪魔をするな。