米南部を直撃した大型ハリケーン「カトリーナ」よりもさらに広い地域に影響を及ぼすものと予想される台風14号「ナビ」が韓国に近付いている。
台風「ナビ」は勢力でも、過去最大の被害損失をもたらした2002年の台風15号「ルサ」より強いとされる。
このような大型台風の接近が予測されたなら、放送を通じて台風の進路や規模などの気象情報に注意するとともに、行政機関の指示に従って速かに対応することが何より重要だ。
中央災難安全対策本部の消防防災庁が最近まとめた『災難に備えた国民対応マニュアル』を中心に、台風への対応について見てみよう。
▲都市部〓低地や常習浸水地域の住民はまず、下水溝や住宅周辺の排水溝を点検する。浸水の恐れがある建物の地下に住む人は事前に避難したほうがよい。
暴風に飛ばされる恐れがある屋根や看板は、しっかりと固定する。外に出る人は、建物の看板や工事現場などの危険施設には近寄らないことが望ましい。
河川の近くに駐車したままの自動車は、急に増えた河川の水に流されたり、水没したりする恐れがあるため、事前に安全な場所に移動させる。
運転は冠水した道路や橋を避け、徐行で慣れている道を利用したほうがいい。
マンションなど高層ビルの屋上、地下室、下水道のマンホールなどに近寄るのはとても危険だ。また、風とともに稲妻や雷があるときは街灯や信号、高圧電線には近付かない。
マンションの高層に住む人は、ガラス窓の破損に備えて割れたところを直し、ガムテープなどで窓やガラス窓をしっかりと固定しておく。
▲農村山間部〓農村では屋根が飛ばされないようにしっかり固定し、飛ばされやすいものはロープなどでくくって留めておく。
排水路は予め深めに掘り、果樹やビニールハウスは支えを補強するとともに、しっかりと固定しておく。
傾斜が30度以上あると山崩れが起きる危険性が高い。雨が降っているときはもちろん、雨が止んだ後も注意が求められる。
農業機械や家畜は安全な場所に予め移動させておく。小川や河川に架かっている小さな橋では事故が多発しているので、安全を確認したうえで利用する。
▲海岸地域〓大型台風が接近すると、海岸の浜辺や低地に住む人は避難しなければならない。特に海岸道路を運転するのは非常に危険だ。
海での操業は避けるとともに、船舶同士がぶつかり合うのを防ぐために、船にゴムタイヤを十分付けてロープで堅く留めておく。魚網や漁具などは前もって取り込み、漁労施設は固定しておく。
詳しい内容は消防防災庁のホームページ(www.nema.go.kr)でわかる。
kkh@donga.com