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「指揮棒」は一つなのに…

Posted August. 20, 2005 03:04,   

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金鍾彬(キム・ジョンビン)検察総長は、千正培(チョン・ジョンベ)法務部長官が具体的事件に対する指揮権を積極的に行使すると発言したことと関連して、19日「検察総長は指示を受けたとしても、非合理的な部分まで承服する理由はない」と述べた。

千長官と金総長の発言は、検察が国家安全企画部の盗聴テープ事件など、政治色の強い事件の捜査を進めている状況におけるものだけに、特に注目される。

これによって、これらの事件の捜査方向と内容をめぐって千長官と金総長が衝突する可能性も排除できない。

金総長は同日、出勤途中に記者たちの質問を受け「法務部長官は検察総長を通じてのみ具体的な指揮ができることになっている」と話した。

金総長はまた、「総長は、長官が指揮するからといって非合理的な部分まで承服しなければならない理由はない」とし「外部の影響から検察捜査を守るのが検察総長の任務」と述べて、一段高いレベルの発言をも行った。

これに先だち、千長官は18日、法務部の幹部会議で「適正で断固たる検察権行使のための指揮・監督レベルにおいて、必要であれば具体的な事件についても指揮権を行使する」と述べた。

千長官はまた「大象(テサン)グループの1次捜査チームが林(イム)会長を起訴せず参考人中止で処理したことは社会悪の清算と言う検察固有の役割を忘れたもの」と話した。

法務部は千長官のこのような発言が検察内部に波紋を投げかけると、鎮静化に乗り出した。

韓明官(ハン・ミョングァン)法務部・広報管理官は19日、「検察が大象グループ事件のように合理的手続きを踏まず、誤った決断を下すならば、法にのっとり、具体的捜査指揮を通じてそれを防止するという意味であって、すべての具体的な事件に、不当に介入するという意味ではない」と釈明した。

検察庁法第8条は「法務部長官は具体的事件に対しては検察総長のみを指揮監督する」と規定している。



jin0619@donga.com