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[オピニオン]幼い政治家

Posted June. 24, 2005 05:55,   

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選挙年齢が13才に引き下げられた。得票率を上げるためだそうだ。選ぶ候補がいないと悩んでいた高校生が党を立ち上げて政界に投身する…。1997年話題を集めたロックミュージカル「モスキト」のあらすじだ。党名は「モスキト党」。彼は良心を捨てない、不正を犯さない、特定勢力の代理人にならないなど、新鮮な公約を掲げて圧勝する。10代だけでなく、既成政治に飽きた大人まで票を入れた。

◆実際、こうした出来事が起きると、いや続編が出ると仮定してみよう。幼い政治家らは果たして新鮮な政治をするだろうか。高校3年生だった2月、民主労働党の最年少代議員に選ばれた李ゲドク(19)氏の話を聞いてみると、そうでないようだ。電子メールで離党届を出して、「政治家」から「普通の青少年」に戻った彼は、青少年団体の勢力争いが既成政治化の権力争いに劣らないと打ち明けた。「大人と同じくやらないと誓ったあなたたちが、どうして大人と同様に、共通の目的を持っているにも関わらず、対立し合っているのか」(インターネット広場の壁掲示板)。

◆新進または改革勢力という理由で政界に入門したのに、1年も経たないうちに、旧悪顔負けの旧態をさらす姿は珍しくない。それでも政界でもない、「青少年の世界」で、対立と誹謗、人身攻撃、名誉毀損が幅をきかしたり、「政治的な陽地のみを追いかける渡り鳥」、「変節者」と言いながら攻撃し合うという事実は、驚きを超えて悲しみを覚えさせる。憎みつつも似ていくものなのか、政治に関わるにつれて、そういうふうに変わっていくものなのだろうか。

◆「アメリカン政治学レビュー」最近号は、特定の政治的イシューやイデオロギーに激しい反応を示すのが、遺伝子の影響だという研究結果を発表した。それで、党派を超えた協力と統合は楽観的でないという分析だ。幸いにも、李君は政治的争いが嫌いだっただけで、政治は好きだったと言った。現実政治の限界をつくづくと実感しているが、青少年の政治参加は保障されなければならないと言った。政界を離れる言葉にしては美しい。これからは「争わないで政治をするキャンペーン」でも展開してほしいものだ。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com