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[社説]北朝鮮核問題への対応、戦略のバランスが優先だ。

[社説]北朝鮮核問題への対応、戦略のバランスが優先だ。

Posted February. 18, 2005 23:12,   

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北朝鮮を6者協議に呼び込むための外交努力が緊迫に展開されている。韓国と米国の6者協議首席代表が中国のパートナーと会談再開に向けた話し合いをした直後には、中国共産党の対外連絡部長が平壌(ピョンヤン)を訪問した。米国と日本の外相は今日、ワシントンで会談して北朝鮮核問題で対策を話し合う。

これまでの目に見える成果は「北朝鮮の6者協議復帰を促した」ことに要約される。米側首席代表のクリストファ駐韓大使は昨日、「(中国と)北朝鮮が会談場に帰るべきである、ということで完全な意見の一致をみた」と明らかにした。韓国側首席代表の宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商部次官補も、北朝鮮を説得してほしいと、中国側に要請した。韓国、米国、中国が北朝鮮の核保有と6者協議不参加宣言にもかかわらず、「外交的解決」で方向をまとめた形だ。

3国が合意したことを、どう実現させるかが今後の課題である。何よりも「6国6色」になりかねない多者会談の枠組みの中で、一日でも早く共通の分母を見つけなければならない。ヒル大使の発言通り、6者協議のパートナーたちの間で立場の相違が浮き彫りになり、北朝鮮が悪用できる口実を提供してはならない。

政府は特に、中国の努力を見守るという、消極的な姿勢から抜け出さねばならない。国際的な力関係から、中国の影響力を期待する他ない立場ではあるが、北朝鮮核問題は本質的には中国ではなく韓半島の課題である。中国、米国と協力しながら北朝鮮の6者協議参加を導き出すことが主導的な役割だ。

南北経済協力は5ヵ国との協調を避けて通れない。政府はヒル大使が南北経済協力に対して「調整された行動を取るべきだ」と述べた背景を重く受け止めなければならない。中国と米国には協調を要請しながら、対北朝鮮政策は何もなかったように融和的な基調を続けるのは、我々自らチームワークを壊すことになる。6者協議のパートナーたちと協力しながらも、北朝鮮に対しては状況を悪化させるほど、不利益に働くことを明確に示す「バランスの取れた対応」を求める。