Go to contents

[オピニオン]国賓とプレゼント

Posted December. 03, 2004 23:20,   

한국어

外交の花は両国首脳の首脳会談である、事前に両国の実務陣が忙しくやり取りし、会談の形式と議題及び用語選択はもとより、首脳の行動まで注意深く決定する。首脳会談において内容に劣らず重要なことは形式と儀典である。このため、ホテル、食事、警護、会場、訪問先はもとより、贈り物の品目や随行員の面々まで、徹底的に調整しなければならない。この過程で、一国の眼目と品格、外交及び文化の力量がひと目で現われる。

◆盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、韓国の国家元首として初めて英国を国賓訪問した。韓国大統領が英国のエリザベ女王とともに王室近衛隊を見物した後、騎馬近衛兵の護衛を受けて王室馬車に乗ってバッキンガム宮殿に移動した。その姿を目にし、韓国人全体がそのようなもてなしを受けたようで、胸がいっぱいになった。英国に留学したクリントン前大統領は、ブレア首相の強い要請にもかかわらず、モニカ・ルウィンスキーとのスキャンダルのために国賓訪問の礼遇を享受できなかった。

◆盧大統領は、晩餐の後、英女王と約30分に渡り歓談し、「酔画仙」「ペパーミント・キャンディ」「グリーン・フッシュ」「オアシス」の4篇の韓国映画のDVDを女王にプレゼントしたという。ハリウッド映画に対抗して文化的プライドを守ってきた国産映画に対する自負心をあらわす「卓越した選択」である。1993年、TGV契約を成功させるために、ソフィー・マルソーらフランスの有名文化人を連れて来韓したミッテラン大統領の文化外交に匹敵する。

◆しかし、作品の選択が「果して適切だったのか」については、首を傾けざるを得ない。イム・クォンテク監督の「酔画仙」を除く3篇が現政府で文化観光部長官を務めた李滄東(イ・チャンドン)監督の作品であることを問題視するのではない。3篇の作品いずれも国際映画祭受賞作として高い評価を受けたことも事実だ。ただ、評壇の一角でこの3篇に対して、疎外され傷ついた主人公を通じて、韓国の現実を「偏った視線」で描いたという指摘もあったことが、心に引っかかる。99年、韓国を国賓訪問した当時、仁寺(インサ)洞と河回村(ハフェマウル)で韓国の班家文化の品格と趣きを満喫した女王である。女王が楽しめる映画が他にもあるのではないだろうか・・・。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員oscar@donga.com