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「鳥類流感」の防疫網に穴

Posted December. 21, 2003 23:46,   

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「鳥インフルエンザ」が全国的に拡大している。

初の発生地である忠鋻北道陰城郡(チュンチョンブクド・ウンソングン)に続いて、忠鋻南道天安市(チュンチョンナムド・チョンアンシ)、忠鋻北道鋻州市(チョンジュシ)全羅南道羅州市(チョルナムド・ナジュシ)慶尙北道慶州市(キョンサンナムド・キョンジュシ)でも、鳥インフルエンザにかかったことが確認されたり、疑われる鶏とあひるが相次いで発見されている。

鳥インフルエンザのあおりで、鶏肉とあひる肉の消費が減り、価格が値下がりしており、関連業界の一ヶ所が不渡りを出すなど、波紋が広がっている。

農林部は20日△慶州市安康邑(アンガンウプ)李氏の養鶏場△鋻州市新村洞(シンチョンドン)金氏のあひる農場△羅州市メソンリのミン氏のあひる農場で鳥インフルエンザに感染したものと推定される鶏とあひるが見つかったという通報を受け付けたと、21日明らかにした。

これらの農場は、最初の発生地域である陰城郡三成面(サンソンミョン)H農場と数百km離れており、政府が今回の鳥インフルエンザの発生以降、H農場を中心に設定した「危険地域(半径3km以内)」と「警戒地域(半径3〜10km以内)」の防疫網に穴が空いた可能性が高い。

金昌燮(キム・チャンソプ)農林部家畜防疫課長は「慶州、鋻州、羅州の3地域の農場で養殖していた鶏とあひるに対する精密検査に入った。23日ころ最終結果が出て、感染しているかどうかがはっきりするが、いったん鶏とあひるの移動制限措置を取った」と説明した。ただし、死亡したあひるが少ない鋻州農場は、鳥インフルエンザである可能性が薄いものと、農林部は見ている。

また、20日にはこれまで危険および警戒地域として分類してきた陰城郡周辺を越え、天安市北部のウンリョン里のHあひる農場でも鳥インフルエンザが見つかった。

この農場は、忠鋻北道陰城と鎭川郡(ジンチョングン)、忠鋻南道天安と牙山市(アサンシ)、京畿道驪州郡(キョンギド・ヨジュグン)などにあるあひる農場22ヶ所に子あひるを供給するため、この農場を通じて鳥インフルエンザが他の地方に拡散した可能性があるものと農林部は推定している。

政府は21日、高建(コ・クォン)国務首相の主催で関係省庁長官が一同に会した中で「鳥インフルエンザ緊急対策会議」を開き、鳥インフルエンザに対する警戒感によって、消費が激減した鶏肉の需給安定を図るため、30億ウォンあまりを投じて鶏250万羽を緊急に買い上げることにした。

また、被害農家に対しては、該当市郡補償金評価委員会で評価した時価にしたがって補償を行うことにし、とりあえず70億ウォンを忠鋻南道と忠鋻北道に振り向けた。生計安定費用と経営安定資金を迅速に支援することを決めた。

一方、全羅南道羅州地域のあひるおよび鶏加工業者であるファイン・コリアは19日、光州(クァンジュ)銀行と外為銀行に回ってきた手形6000万ウォンあまりを支払えず、最終的に不渡り処理になった。

同業者は、昨年数百億ウォンをつぎ込んで工場を増設し、孵化場を買収して大規模な資金を投じた上、鳥インフルエンザによるあひるおよび鶏肉の消費減で資金難にあえいできた。

一方、慶州地域の農民は「問題の鶏は、今回の鳥インフルエンザが初めて発生した陰城から持ってきたものだ」と主張しており、防疫の不備を指摘する声も出ている。