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KBO審判員が「ABS判定」を隠ぺいか、テレビ中継映像で発覚

KBO審判員が「ABS判定」を隠ぺいか、テレビ中継映像で発覚

Posted April. 16, 2024 09:02,   

Updated April. 16, 2024 09:02

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プロ野球ロッテの金泰亨(キム・テヒョン)監督(写真)は14日、キウム戦前に今季から導入されたボール・ストライク自動判定システム(ABS)について強く批判した。現役指揮官の中で最も経験豊富な金監督は「ABSについて現場では不満が多い。正直に言って信用できない」とし、「(うるさい)言葉をなくそうとして導入されたロボット審判のためにむしろ混乱を増大させているように思える」と話した。実際、今年のプロ野球試合の途中、投手や打者が首をかしげる判定が何度も出た。

金監督が強い不満を吐いてから数時間も経たないうちにABSを取り巻く事件が起きた。大邱(テグ)で行われたNC対三星(サムスン)の試合で、審判員たちがABSの判定とは異なるジャッジを下し、さらには事実を隠蔽しようとしていたことが発覚したのだ。

問題になった場面は、NCが1-0でリードした3回裏に起きた。NCの李在学(イ・ジェハク)が三星のイ・ジェヒョンに2球目を投げた瞬間、1塁走者キム・ジチャンが2塁を盗もうとしてアウトになった。この投球はボールと判定された。ところが、李在学がさらに3球を投げてフルカウントになった状況で、姜仁権(カン・イングォン)NC監督がムン・スンフン主審にボール判定について抗議した。韓国野球委員会(KBO)が提供したタブレットPCは、2球目についてストライク判定していたという。

審判陣はグラウンドで審判員4人が集まって話し合った後、NCのアピールを受け入れないことにしたと発表した。「すでに次の投球が行われ、アピールの時効が過ぎた」というのが理由だった。しかし、技術的な問題でタブレットPCに結果が遅く表示され、NCは遅れて抗議するしかなかった。李在学はイ・ジェヒョンを四球で出塁させた後、具滋昱(ク・ジャウク)とマキノンに連続で適時打を打たれ、NCは結局5-12で敗れた。

ところが、テレビ中継映像に問題の場面が映った。4人の審判員が話し合う過程で審判チーム長のイ・ミンホ1塁審がムン主審に対して「ボールと認識したと聞いたことにしてください。分かりましたか?私たちが抜け出す(方法は)それしかないんです」と話す場面が中継映像に流れたのだ。KBOは当該審判陣に経緯書を要請した。もし、審判員たちが自分たちの誤審を隠蔽しようとした疑惑が事実として判明すれば、重い懲戒は避けられない。


李憲宰 uni@donga.com