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「風の孫」李政厚がメジャー初本塁打、米解説者「風の息子が見守る中で歴史的瞬間」と称賛

「風の孫」李政厚がメジャー初本塁打、米解説者「風の息子が見守る中で歴史的瞬間」と称賛

Posted April. 01, 2024 08:48,   

Updated April. 01, 2024 08:48

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大リーグデビュー前の安打、大リーグ開幕2試合目ではマルチヒット(1試合2安打以上)、そして3試合目で初本塁打。

「風の孫」李政厚(イ・ジョンフ=26、サンフランシスコ・ジャイアンツ)がメジャーリーグで連日新しい風を巻き起こしている。李政厚は31日、敵地でのサンディエゴ・パドレス戦に1番・中堅手として出場し、4打数1安打2打点を記録した。同日、李政厚の安打はメジャーデビュー後初の本塁打だった。

李政厚は3-1でリードしていた8回表、1死走者なしの場面でパドレスのリリーフ投手で左腕のトム・コスグローブを相手した。李政厚はカウント1ボール1ストライクから3球目内角へ深く食い込んでくるスイーパー(時速125キロ)にバットを振った。バットの芯に当たったボールは時速168キロで飛び、右中間外野席に突き刺さった。飛距離は124メートルだった。

淡々とした表情でダイヤモンドを回った李政厚は、ホームを踏んだ直後、観客席に向かって手を伸ばした。李政厚が指さしたところには、父親の李鍾範(イ・ジョンボム)元LGコーチと家族がいた。李鍾範氏はガッツポーズを見せて歓呼し、隣にいた観客たちとハイタッチを交わした。試合を米国全域に生中継したフォックスTV解説者は、「韓国プロ野球のレジェンドスターだった『風の息子』が見守る中で『風の孫』が本塁打を打った歴史的な瞬間」と、この場面を伝えた。李政厚の本塁打でメジャーリーグで本塁打を放った韓国人選手は15人に増えた。

ジャイアンツは8回に続いた攻撃で、マイケル・コンフォートが満塁本塁打を放ち9-6で勝利した。李政厚は5回の犠牲フライ打点を含めて2打点を挙げ勝利の主役になった。同日まで李政厚は3試合で打率.333(12打数4安打)、1本塁打、4打点を記録した。ジャイアンツのボブ・メルビン監督は「李政厚を初めて見ると、コンタクト能力だけが目に入る。しかし、オープン戦から速い打球をたびたび作った」とし、「今日も手ごわい左腕投手を相手に初本塁打を放った。これまで非常に印象的な活躍を見せている」と話した。

本塁打後、ベンチに帰った李政厚は、チームメイトたちから大きな歓迎を受けた。仲間の選手たちは試合後も李政厚をシャワー室に連れて行き、ビールとシェービングフォームを浴びせかけ、改めて祝った。李政厚はメジャーリーグ初本塁打ボールも取り戻した。ホームチームのパドレスを応援する家族が本塁打ボールを取ったが、試合後李政厚に返した。李政厚はサインボール3つとジャイアンツの帽子3個をお返しにプレゼントした。ジャイアンツは試合後、李政厚とこの家族が一緒に撮った記念写真をソーシャルメディア(SNS)に掲載した。この家族が一番好きな選手はパドレスの金河成(キム・ハソン=29)だった。この話を聞いた李政厚は、通訳を通じて「(金河成さんに)あなたたちの話を必ず伝える」と語った。韓国プロ野球のキウムで4年間同じ釜の飯を食べた李政厚と金河成は親しい仲だ。同日、5番・遊撃手として出場した金河成は、安定的な守備を見せたが、打撃では4打数無安打に終わった。


李憲宰 uni@donga.com