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「軍縮交渉はなぜダメなのか」トランプ2期「韓半島大混乱」に備えよ

「軍縮交渉はなぜダメなのか」トランプ2期「韓半島大混乱」に備えよ

Posted March. 18, 2024 08:51,   

Updated March. 18, 2024 08:51

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トランプ前米大統領が再選した場合、国防長官候補1位に名前が挙がっているクリストファー・ミラー元国防長官代行が、東亜(トンア)日報のインタビューで、「北朝鮮の核凍結・制裁緩和」交渉論について「検討する価値がある」と述べた。ミラー氏は、対北朝鮮軍縮交渉論についても「なぜダメなのかという意見に賛成する」とし、「韓国政府がもう少し広い視野を持つなら、米国も歓迎するだろう」と述べた。さらに、韓米間の「より平等なパートナーシップ」を強調し、「在韓米軍2万8500人がまだ必要なのか、それとも変化が必要なのか、互いに正直に話す時が来た」とも述べた。

ミラー氏の発言は、トランプ第2期政権が発足すれば、バイデン政権の韓半島政策が全面的に転換されることを予告している。むろん、ミラー氏は「個人的な意見」であることを強調したが、一言一言にトランプ第1期の政策の延長線上でバイデン政権の政策全般に対する見直しの考えが読み取れる。ミラー氏は、トランプ氏が「政権末期に非常によくやってくれた」と次期国防長官候補に挙げた人物だ。ミラー氏は、トランプ氏の再選アジェンダを盛り込んだ「プロジェクト2025」の国防分野報告書でも、「韓国が対北朝鮮在来式防衛を主導すべきだ」と提案した。

実際、その発言はトランプ氏が示した韓半島対応基調をより具体化したものにすぎないかもしれない。トランプ氏は、韓国には国防費の大幅増額を求め、北朝鮮には金正恩(キム・ジョンウン)総書記との良好な関係を強調している。ミラー氏も国防費だけでなく、韓国の「より多くの責任」を強調し、「地域安定に向けた大妥協」を掲げて北朝鮮との交渉に重きを置いた。韓国の独自核武装についても、「これまで議論不可能とされていた様々な分野を検討することができるだろう」と述べた。同盟の力による対北朝鮮の拡大抑止基調が揺らぐ可能性があるという予告編として読むのに十分だ。

すでにトランプ1期の混乱を経験した国際社会は、トランプ氏の復帰の可能性に緊張している。当面、北朝鮮の核を頭上に抱えたまま米国の核抑止力に頼る立場にある韓国にとっては、大きな試練となるだろう。無理なコスト要求で同盟関係に亀裂が入り、米朝間の適度な妥協で北朝鮮核の現実を受け入れなければならない最悪のシナリオも排除できない。すべての可能性を想定した緻密な戦略の下で綿密に準備する必要がある。何よりも同盟を損なうことなく、周辺国と建設的な関係を構築するために、拡張力と柔軟性で韓国外交を武装させなければならない。