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「テレビで見ていたプレーオフに出れる」、正官庄の2本柱が語る7年ぶりプレーオフ進出の思い

「テレビで見ていたプレーオフに出れる」、正官庄の2本柱が語る7年ぶりプレーオフ進出の思い

Posted March. 13, 2024 08:42,   

Updated March. 13, 2024 08:42

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「これまで『春のバレーボール』をテレビで見ているだけだったので、つらい思いだった。あのプレッシャーを再び感じれるようになったので楽しみ。コートの上に立つとしびれそうだ」

プロバレーボールデビュー5シーズン目にしてポストシーズンに出れなくなったチョン・ホヨン(23、正官庄)の言葉だ。正官庄(チョングァンジャン)レッドスパークスはプロバレーボール史上女子では初めてリーグ3連覇を達成したチームだが、2017~2018シーズンから昨シーズンまでは相次いでポストシーズン進出に失敗した。しかし、今シーズン3位に入り7シーズンぶりに春のバレーボールに出ることになった。

チョン・ホヨンは光州(クァンジュ)体育中学校3年生の時、代表に選ばれるほど注目される有望株だった。晋州善明(チンジュ・ソンミョン)女子高2年生に在学中だった2018年には、中学校の時に留年して一年先輩になったパク・ウンジン(25、ミドルブロッカー)と全国大会4冠に導いた。正官庄がパク・ウンジンを2018~2019シーズン新人ドラフト全体2巡目で、チョン・ホヨンをその次のシーズン全体1巡目で指名する時には「春」がぐっと近づくようだった。

しかし、2人が合流した後も、ポストシーズン行きのチケットはなかなか手に入らなかった。昨シーズンはちょうど勝ち点「1」が足りず、「春の宴」に招待されなかった。大田(テジョン)にある球団練習体育館でチョン・ホヨンと一緒に取材に応じたパク・ウンジンは「今シーズンを控えて『昨シーズンのような悔しさを残さないようにしよう』と誓った。春のバレーボール進出に満足せず、もう少ししっかりポストシーズン試合に向けた準備をしたい」と意気込んだ。

ミドルブロッカーはコートの中央で速攻の責任を負うポスト。パク・ウンジンは今シーズン半期(第1~3節)に速攻成功率45.2%にとどまった。チョン・ホヨン(47.3%)も速攻成功率50%を越えられなかった。しかし、パク・ウンジンは後期に入って同部門1位(56.3%)に名を連ねている。チョン・ホヨンも同期間、速攻成功率4位(52.7%)だ。二人が復活し、正官庄はウィングFWのメガ(25、インドネシア)、ジア(26、米国)の攻撃力に依存していた攻撃パターンから脱することができた。

当然、チームの成績も上がった。前期に7勝11敗(勝ち点24)にとどまった正官庄は、後期に入って13勝3敗(勝ち点37)をマークしている。最近7連勝を記録している正官庄が13日、シーズン最後のホームゲームで最下位のペッパー貯蓄銀行を下せば、球団史上最多連勝記録(8連勝)に並ぶことになる。チョン・ホヨンは「以前はコートにいる6人皆がよくやってくれてこそ勝てるというプレッシャーがあった。今は誰か一人調子が悪くても、他のメンバーが代わりにやってくれるという信頼ができた」と話した。

正官庄は最も低いところからポストシーズンを始めるが、単なる「アンダードッグ」と評価することはできない。シーズン序盤から「2強」と評価されていた興国(フングク)生命(3-1)と現代(ヒョンデ)建設(3-2)を第6節での対決でいずれも退けたからだ。実際、春のバレーボール舞台で「アップセット」(下位チームが上位チームを退けること)は珍しくない。昨シーズンまでに34回あった女子のポストシーズンシリーズで15回(44.1%)が下位チームの勝利で終わった。

パク・ウンジンは「興国生命と現代建設の2チームを相次いで破り、選手たちも自信がついた。勝負は終わるまでわからないもの。皆『やってみようじゃないか』という気持ちが強く、私も春のバレーボールが楽しみ」とし、「ファンの皆さんが長く待ってくださっただけに、より良い競技力をお見せしたい」と話した。チョン・ホヨンも「待ちに待ったハン(恨)を、熱い応援でほぐしてくれれば、選手たちもさらに元気が出るだろう」と語った。正官庄は22日から始まるプレーオフを皮切りに、2011~2012シーズン以後12年ぶりの王座奪還を目指す。


姜泓求 windup@donga.com