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ウクライナの少女合唱団、爆撃の中で練習、惨状を伝えるために招待

ウクライナの少女合唱団、爆撃の中で練習、惨状を伝えるために招待

Posted July. 13, 2023 08:08,   

Updated July. 13, 2023 08:08

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音楽で世界に平和と和合、希望のメッセージを伝える2023江陵(カンルン)世界合唱大会が13日に幕を閉じる。34ヵ国320チーム、約8000人が参加し、音楽で国、人種、性別を越えて一つになる場を繰り広げたこの大会は「合唱オリンピック」と呼ばれている。今回の大会で特に目を引いたのは、戦争中にもかかわらず参加したウクライナのボフニク少女合唱団だ。この合唱団の団員40人を招待するために中心となって動いたキム・テヤン・ウクライナ支援共同対策委員会事務総長(南楊州チャムビッ教会牧師・写真)は10日、電話取材に対し、「戦争の惨状と平和の大切さを伝えるために招待した」と話した。ウクライナ支援共同対策委(委員長=李良九元駐ウクライナ大使)は、戦争勃発直後の昨年3月、ウクライナ支援共同対策委員会(委員長イ・ヤングク元駐ウクライナ大使)は、戦争勃発直後の昨年3月に発足し、国内外でウクライナのための生活必需品の支援や戦後復興準備運動を展開している。

――ウクライナ合唱団を招待することになった経緯は。

「最初は韓国国内にいるウクライナの人々とウクライナを支援する韓国や日本の人々で連合合唱団を作ろうとしていた。戦争の惨状を伝え、ウクライナを助けるのに役立つと思ったからだ。そう考えていたところ、在韓ウクライナコミュニティにいるニコライという友人から、キエフ(キーウ)に良い合唱団があるので、招待したらどうかと提案された。それがボフニク少女合唱団だった。1970年代に創設され、世界、特に欧州を中心に活動している団体だ」

――招待するのは簡単ではなかったのでは。

「江陵世界合唱大会組織委員会もウクライナ合唱団を招待しようと思っていたが、戦争中で、見つけることができなかった。組織委員会の承諾を受け、1月から連絡を取り合ったが、4月まで決めなければ参加できなかったので、時間に余裕がなかった。招待状や航空券の発送、経費の入金など、韓国側でやるべきことも多かったが、戦争中なので、合唱団員たちが家族の許可を得るのにも時間が必要だった。キーウからポーランドのワルシャワまでバスで16時間移動して今月1日に韓国に来たが、ポーランドに入国したという知らせを聞くまで、何が起こるかわからないのでハラハラした」

――団員たちが爆撃の中でも練習したと聞いた。

「練習中に空爆警報が発令されると、建物の地下シェルターに避難し、解除されると再び集まることを繰り返したそうだ。爆撃を避けて3時間以上シェルターに隠れていたこともあった。ロシア軍の爆撃が昼夜を問わず頻繁にあり、時折、空爆警報のサイレンが鳴り響き、家族が参戦している団員は家族のことが心配でほとんど眠れなかったという。一部の団員が大会開幕式の爆竹の音で爆撃を思い出すほど、日常が崩壊した状態だ」

――ボフニク少女合唱団は3日、今年4月に発生した江陵山火事被害地域で被災者のための公演も行った。

「大型の山火事で元の形が分からないほど倒壊した建物や瓦礫の前で歌ったが、これはウクライナの各地で見られる姿でもある。合唱団が大会のために準備した約60曲のテーマはすべて『平和と希望』。苦しくても希望を失ってはならないというメッセージを伝えたい」と話した。


李鎭求 sys1201@donga.com