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600回献血のパク・ギシクさん「献血は分かち合いの特権」

600回献血のパク・ギシクさん「献血は分かち合いの特権」

Posted January. 17, 2022 08:47,   

Updated January. 17, 2022 08:47

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「献血は、健康な人に与えられた『分かち合いの特権』です」

16日、大韓赤十字社「献血の家」の京畿道富川市(キョンギド・プチョンシ)のサンドンセンターで、600回目の献血を行ったパク・ギシクさん(54)は、記者との電話インタビューでこのように話した。パクさんは同日、韓国で600回以上の献血を行った15番目の主人公となった。

パクさんは、18歳の時から36年間、献血を行い続けてきた。生活が苦しく、高校に通うことができなかった氏は、自分の血液で患者の命を救うことができるという話を聞き、献血を始めた。

パクさんがこれまで、献血のために採血した血は300リットルに達する。パクさんは、「最初は近所の人を助け、チョコパイももらう楽しみのために献血したが、いつの間にか、一週間おきに、日曜日に献血するのが日常となっている」とし、「もう600回目だなんて、信じられない」と話した。

パクさんは、これまで集めた献血証書のほとんどを、韓国白血病小児ガン協会などに寄付した。健康を保って、献血できる69歳まで献血を続けるのが氏の次の目標だ。パクさんだけでなく、パクさんの実兄であるパク・ガプシクだん(64)も、これまで300回ぐらい献血をした。兄弟の献血回数を合わせれば、約900回に上る。

パクさんは、「血液はまだ人工的に作れない」とし、「他人から認めてもらえなくても、マラソンランナーのように、着実に自分でできる(善行の)献血をしたい」と話した。さらに「コロナ禍の中、献血を避ける人が増えているようだ。一日も早く新型コロナが終息し、また多くの人が献血に参加してほしい」と強調した。


富川=コン・スンベ記者 ksb@donga.com