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バイデン米大統領、「投票権法通過に向けてフィリバスター規定を変えなければ」

バイデン米大統領、「投票権法通過に向けてフィリバスター規定を変えなければ」

Posted January. 13, 2022 08:36,   

Updated January. 13, 2022 08:36

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バイデン米大統領が11日(現地時間)、上院の議事進行の妨害(フィリバスター)規定を改めてでも、投票権強化法案を通過させることを求めた。バイデン氏に友好的な移民者らの投票権を制限する法案を推進する共和党に対抗したのだ。昨年1月6日の「議事堂襲撃事件」に関与したトランプ前大統領の支持者を「クーデター勢力」と強力に批判したバイデン氏が11月の中間選挙を控え、支持層結集の勝負に出たという解釈が流れている。

バイデン氏は同日、ジョージア州アトランタ大学での演説で、「私たちは原則より権力を重視する勢力、すなわちクーデターを試みた勢力に対抗するためにここに集まった」とし、「投票権法案の議会通過を求める」と述べた。投票権法は上院に審議中である「投票自由法」や「ジョン・ルイス投票権促進法案」をいう。最近、共和党が議会を掌握した約10州で移民などの不正投票防止を大義名分に投票権の行使を困難にする法案が可決された。民主党はこれに対抗して、連邦政府が州政府による投票権の制限を阻止し、民主党支持者が多く参加する郵便投票などを拡大する投票権法を発議した。

バイデン氏は、「米上院では50対50で賛成する。51人の大統領がいるという意味」と強調した。上院議席を民主党と共和党が50議席ずつ分け合い、主要法案が通過できずにいる状況を批判したのだ。特に、「上院は殻になった」とし、「フィリバスターを廃止することをはじめ、上院の規則を変える以外に他に選択はない」と強調した。フィリバスターを停止できる規定を従来の「60議席以上の同意」から「51議席以上」に変更して法案を採決できるようにしようということだ。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com