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同時多発テロから20年、全米で追悼の波

同時多発テロから20年、全米で追悼の波

Posted September. 11, 2021 08:46,   

Updated September. 11, 2021 08:46

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米同時多発テロ(9・11)から20年を迎える11日(現地時間)、米全域で大々的な追悼行事が行われる。バイデン米大統領は同日、ニューヨーク市マンハッタン南部の「グラウンド・ゼロ(爆心地)」、バージニア州アーリントンの国防総省本庁舎、ペンシルバニア州シャンクスビルなど現場となった3ヵ所を訪れる予定だ。

 

バイデン氏は同日午前8時30分、グラウンド・ゼロに建設された9・11追悼博物館を訪ねる。遺族らが犠牲者全員の名前を読み上げ、午前8時46分に犠牲者への黙祷も行われる。20年前、ハイジャックされた飛行機が世界貿易センター(WTC)北棟に突入したまさにその時刻だ。

 

バイデン氏は同日午後、ユナイテッド航空93便が墜落したシャンクスビルの記念館も訪れる。その後、国防総省本庁舎の追悼式に参加する。バイデン氏は、アフガニスタンからの米軍撤退の正当性と「過去の終わりのない戦争」を終結させ、21世紀の脅威に対処して未来に進むというメッセージを投げかけるとみられる。毎年9月11日、日没から未明まで空に向かって照らされる2本の光線「トリビュート・イン・ライト」も点灯される。ツインビルと呼ばれたニューヨークの世界貿易センターで亡くなった人々を追悼するための行事だ。米全域では、テロ関連のドキュメンタリー映画の上映会や記念公演、宗教施設の打鐘なども行われる。ブッシュ元大統領もシャンクスビルを訪れ、遺族を励ます。オバマ元大統領夫妻もニューヨーク追悼式に参加する。

 

テロの傷はまだ癒えていない。20年が経ったが、9・11が人生を変えたという米国人は少なくない。インターネットやソーシャルメディアには、テロ関連の陰謀説が依然として飛び交っている。バイデン氏が最近、テロに関連する捜査資料の機密指定の解除を指示する大統領令に署名したのも、このような現実を考慮した決定とみられる。キューバのグアンタナモ収容所に15年間収監されているテロ容疑者らに対する正式の裁判もまだ開始されていない。一部容疑者は、証拠が明らかでない状況で長期間収監されるなど人権侵害の論議を呼んでいる。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 キム・イェユン記者 yeah@donga.com